【 雨はやむ 】 2話そして別れである。亮治にとって突然ではあったが、一つの予兆みたいなものを感じていたのは事実である。朋美の新しい趣味がまた一つ増えていたからだ。不安だったものが、黒い悪魔となって亮治を包み込み、身動き一つ取れない状況の中、亮治は怒りや苛立ち哀しみを爆発させる以外何も出来なかった。別れの時に一つだけ亮治は朋美に聞いた事がある。それは、朋美の趣味が一つ増えた理由だ。しかし、朋美はその答えをのらりくらりと誤魔化す言葉しか述べる事しかせず、亮治は下を向き家に帰るほか手立てはなかった。