さて、今回は 【軸方向応力度について】です。
前々回と前回から、
応力度についてお伝えしてきてます。
今回は、その3回目。
軸方向応力度です。
部材の材軸方向に作用する力に対して
部材断面に発生してます。
軸方向応力度については
じつは、2つあります。
一つ目は引張応力度。
二つ目は圧縮応力度。
それぞれに特徴があります。
まずは引張応力度について。
部材を引っ張る力によって
生じている応力度です。
材料の持つ許容応力度をみますと
引張の場合は、材料の性質を
フルに活かした耐力が取れます。
鉄骨は、よりハッキリとしてます。
長期なら、材料強度F/1.5
短期なら、材料強度F
という具合ですね。
ちなみに鉄筋コンクリートは
コンクリート自体の引張への抵抗は
〈ゼロ〉となってます。
では、圧縮応力度ならいかがでしょうか?。
圧縮応力度ですと
鉄骨よりも鉄筋コンクリートのほうが
許容応力度は大きくなります。
なぜでしょうか?。
以前にもお伝えしました鉄骨特有の
起こりやすい現象が理由です。
それは、、、、
『座屈』です。
鉄骨部材のほうが鉄筋コンクリートよりも
座屈しやすいです。
(これは部材断面の形状に原因があります。)
ですから、鉄骨の圧縮応力度を考えるときには
耐えられる方の許容圧縮応力度が
座屈という減少によって
割り引かれてしまうのだと思って下さい。
軸方向応力度については
引張と圧縮で耐えられる方の
許容応力度に違いが出ると覚えておきましょう。
それでは、また。
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