天心山神勝寺は、昭和40年造船大手常石造船の社長・神原秀夫氏が禅師を開山に招請して創建された臨済宗建仁寺派の禅寺です。
その境内に、2016年に『神勝寺 禅と庭のミュージアム』がオープンしました。
禅の世界を、アートや建築と共に味わい、心身ともにリフレッシュできる話題のスポットとなっています。
ただの寺院ではなく、 禅と庭のミュージアムとして、訪れる人の心の癒しとともに、日本の伝統と文化を深く感じさせてくれる場所なのだそうです。
総門
1967年、 京都御苑内にあった旧賀陽宮邸(きゅうかやのみやてい)の総欅造りの門を開基が譲り受け移築したもの
賞心庭(しょうしんてい)
心の字をかたどった心字池を中心とした庭
浴室
禅宗寺院の伝統的な七堂伽藍建築(山門・法堂・仏殿・禅堂・庫裡・東司・浴室)の一つとして浴室があることは、当たり前のことだそうです。
浴室は一般の人も利用ができるそうです。
含空院
滋賀県 臨済宗永源寺派大本山永源寺より移築再建した建物
現在は茶房として利用されています。
「一碗の茶を喫し、墨跡と向き合い、命をつなぐための食を味わい、心身の垢を洗い流し、庭を散策する、といったさまざまな体験を通じて、禅とはなにかを感じるための場」
なのだそうです。
鐘楼門
1965年の創建当時の本堂、旧西念坊の地にあった山門を、平成になりこの地に移築再建しました。
この門を抜けると本堂・無明院へと向かう長い階段が現れます。
無明院
1977年2月16日に建立された神勝寺本堂
本堂 大方丈
海外誌の選ぶ日本庭園で常に1位を獲得している足立美術館の庭園を手掛けた、日本の造園家・中根金作氏の作庭です。
無明院から見た庭
枯山水庭園
敷地内にある荘厳堂では、臨済宗中興の祖と称される江戸中期の禅僧・白隠禅師のコレクションを見ることができます。
先が見えない階段です。
神勝寺の境内は約7万坪という広さで、その境内には約1000本のモミジが植えられているそうです。
紅葉シーズンにはさらに美しい景観になりそうです。
洸庭(こうてい)という境内に建つアートパビリオンでは、瞑想体験ができるそうです。
光りが一切ない暗闇の中だそうで、私はパスしました。
禅修行を日帰りで体験できる「禅体験」もあるようです。