芳春院は京都における加賀前田家の菩提寺です。
1608年、加賀藩主・前田利家の正室松子(まつ・芳春院)が玉室宗珀を開祖として創建。
ここから先の境内は一切の写真撮影禁止でした。
芳春院の名称は松子の法号「芳春院殿花巖宗富大禅宗定尼」に由来しています。
大徳寺の塔頭の中で唯一女性が創建した寺院です。
呑湖閣(どんこかく)
芳春院の庭園内にある、優美な二重楼閣です。
西本願寺の「飛雲閣」、「金閣」、「銀閣」、芳春院の「呑湖閣」の4つで
京都四閣と呼ばれています。
「呑湖閣」は、琵琶湖を呑みこむの意味だそうです。
内部は非公開でした。
飽雲池(ほううんち)という池にかかる打月橋によって楼閣と客殿が結ばれ、楼閣山水庭園を作り上げています。
1617年、利家の息子、前田利長が小堀遠州に依頼して建てられたと伝えられています。
チケット、呑湖閣です
花岸庭
本堂前の庭園は枯山水庭園の花岸庭、造園家・中根金作が復元した枯山水庭園です。
本堂
仏間の中央には、本尊の釈迦如来像と普賢、文殊菩薩像、
左脇壇には芳春院像、
右脇壇には開山の玉室和尚像、
がお祀りされています。
かつては本堂から京都の町並みをすべて見渡すことが出来たそうです。
現在も、大徳寺が高台にあり、芳春院も大徳寺山内の北に位置するため、
本堂から南を見ると、ビルも電柱も視界には入らず創建当時の景観になるそうです。
境内には松子、長男の前田利長、2代藩主となる前田利常などの前田家霊屋がありますが、
こちら非公開です。