悪に居て悪に染まらずという存在もいるでしょうね。 | 迷い猫の見聞録

迷い猫の見聞録

「しなやかに美しく」をモットーにジャンルにこだわらず、
いろんなことに興味をもって、一日一日を大切に生きています。

千と千尋の神隠し

ハク

物語の中で
湯屋の人々に
あいつ
湯婆婆に
ヤバいことさせられてるらしいぜ

言われるシーン
があります。

殺しじゃないか
とか
盗みじゃないか
とか
インターネット上では
ささやかれていますが、
私は

銭婆婆から
湯屋の労働協約書のハンコを盗むこと
なのではないかしら?
と。

釜爺いわく、
この労働協約が変えられたら、
みんな湯婆婆の奴隷にさせられてしまう
らしいので、
湯屋の人たちは
何も知らず

のんきですが、
とりもなおさず、
彼らにとって
それは
確かに
超ヤバいことですね(笑)。

名前を奪われた


自分はすでに奴隷だ

思っていたようですが、
釜爺は
自分のことを
あくまで
労働者だ

言います。
湯婆婆に
本当の名前を教えず
自分の意志で
ここで働いているから
と。

この件

思い出すたびに
白が実は黒であった
というのは
わりとたやすく
理解できますが、
黒が実は白であった
ということを
理解するのは
なかなか
難しい
のだろうなぁ
と思います。


このことを
しっかりと
理解できるのは、
白と黒に挟まれて、
姿を見せない
蝶番的な存在だけ
だろうなぁ
と思います。

そして、
蝶番

実は
全体を取りまとめており、
一番強い
のですよね。

千と千尋の神隠し
では
湯屋の
湯を沸かし続ける
釜爺

いることで、
湯屋が回るのだよなぁ
と。

見た通り
釜爺

煤だらけの汚れ役
ですが、
ハク

千尋
のような
子ども

時々
迷い込んでくる
から
自らの意志で
働き続けている
のでしょうね。

やっぱり
かっこいいなぁ
と思います。

いっぽう
ハクは
結局
ハンコ

湯婆婆に渡しませんでしたね。

やっぱり
かっこいいなぁ
と思います。

湯に浸かりに来る
千客万来

神様たちも
どこか
バカっぽい
ところを見ると
結局
神隠し
って
千尋のことだけ
でなく、
この二人が
湯屋にいる
掃き溜めに鶴的な存在
のことを
言いたかったのではないかしら?
なんて
私は
思ったりします。



二重にも三重にも
隠れている
ということ
なのでしょうね。

 

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