After tone -13ページ目

ボディブロー

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小さな由無し事は 長い月日の狭間に浮かぶように漂っている。

見ないフリをして  事が起らないように  心を閉じてしまえばいい。   ……そんな日々は いつか崩れる。

幸せの形は  型どられた輪郭を 命がけで 守ってきた 日々だったのかもしれない。

そして私は 命を落とす。

守ってきたものは何だったんだろう。

私の幸せは何だろう。



命の岐路にいる。

残された時間を想う。

自分の人生を振り返る。

誰のための人生だったんだろう。




人を羨む事はしたくないと思っていた。
けれど
どんどん小さくなって行く自分が憐れ。


立て直した気持ちの整理を  突然のボディブローで 呆気なくknockdown。


つまり  これが  私。

最期まできっと…











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花火

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小さな街の小さな花火大会。


2年前  同じこの場所から 色々な思いを抱いて観ていた。

いきなり 命の期限と向き合い 闘いを始めた夏。
季節を感じる余裕なんてなくて、走り去るようにときは突き進んでいた。

ドドン!と言う音が  生きろ!と言っているように聞こえる。

遠い場所で打ち上げているのに  周りに灯りのないこの街だから  それはそれは鮮やかに夜空を染め上げている。


きっと 会場は賑やか。
遠くから想像する私。

生き生きと過ごす人々を羨む今の私みたいだ。


卑屈になっているわけではない。
ただ  弱気になることはたまにある。


今年は浴衣を何回来たかな。
最近は  食事会も 洋服を選ぶならと浴衣を着て行く事が増えた。


まだまだ花火大会はたくさんあるから、いつかあなたと浴衣で出かけてみたい。


ドドン!


生きろ!



またそんな風に聞こえた…,。





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私の場所から見える空は
薄いカーテンの向こう  水色の空


空調の静かな音が耳を掠め
時間の感覚は 無い


生温くなったアイス枕
減る様子のないスポーツドリンク

置き場所の無い身体を持て余している

体温がある
それだけが生きている実感のようで



闇を切り裂くような奇声を上げながら夜を跨ぐ
痛みと嗚咽の波が 怒涛のようにうねる


いつまで続くのか  諦めと悔しさと哀しみに突き落とされる



あなたからの便りは 美しい夕暮れ


少年の夢を追いかけるような耀く瞳で 
 昼間の青い空を見ていたのかな

その場所で 今 あなたは幸せですか


明日を憂うことなく 空を飛び
夢のカケラを繋げていく



あなたの窓に   私はいなくても


あなたの幸せは


そこに…










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