本日は5-8Dayということで、トップバッターC58形蒸気機関車の登場です。
C58は、我国初の本格的国産貨物蒸気機関車9600形と、同じく初の本格的旅客
用蒸気機関車8620形の中間的性能を持つ万能機関車として昭和13年から430両
余が製造されました。
当初は、ミニD51的構想もあったようですが、先述の様な目的で、動輪径はC11
と同じ1520ミリと、我国では珍しい1C1のプレーリー形軸配置を採用しました。
地方線区の老朽化した貨物機9600と旅客機8620を1両で置き換えることが出来る
万能機を目指したC58はローカル線の運用に適した性能だった為か、無煙化が
進む中でも昭和41年まで余剰による廃車はゼロだったといいます。
予讃線や紀勢線では準急列車も牽引しています。
ただ、9600形の置き換えの場合、C58の方が若干牽引力が低い為、旅客用の8620形に対し、貨物用の9600形の方が蒸気機関車最晩年まで数多く残ることになりました。
本日は万能中型機関車C58だニャン。by田豊とらっきー 御来欧音鉄道貨物・客車列車担当役員
昭和16年に川崎車両で落成し、豊岡、紀伊田辺、高崎、七尾、敦賀といった各機関区で活躍したC58-263号機。
敦賀機関区の蒸機最終期まで活躍したカマです
。
戦時中の昭和17年に落成し、津山機関区や岡山機関区、多治見機関区、富山機関区に配置された後、四国に渡って多度津機関区に所属、最後は再び津山機関区で昭和46年まで活躍したC58形蒸気機関車C58-321号機。
昭和33年には早くも廃車になっています。
どうも、C11、C58、9600、8620及び後継機のC50はローカル線、入換用で競合する関係だったようで、この中で最も新しいC58は、8620やC50には牽引力で優ったものの、9600には及ばず、高速性能では動輪がやや大きめの8620には少し劣ったようです。逆に8620の後継機でありながら、軸重がやや重たく、丙線にしか入れないC50は運用面でも不利で、活躍できなかったようです。
昭和49年に廃車になった後は、武雄温泉で保存されています。
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デフレクターに鳳凰の装飾を施されていることで有名なC58-1号機。
昭和13年に汽車製造で落成したC58-1号機は比較的早い段階から将来の保存が意識されていた模様で、戦後は主として北海道で活躍したものの、最終的には梅小路機関区で保存後は貴婦人C57-1号機と共にSL山口号を牽引し、人気となりました。
昭和62年からは静態保存機となり、現在は京都鉄道博物館に展示されています。
ただ、お召列車風のスタイルで展示されていたものの、本機はお召列車牽引は経験がないと思われます。
C58-36号機(美祢市民ホール)
C58-48号機(19世紀ホール)
C58-112号機(大隅鉄道記念公園)
C58-277号機(小林市緑ヶ丘公園)
C58-354号機(宮城県利府町・森郷児童公園の)