2024.1.23一日で5機の展示機を訪問!②零式艦上戦闘機三二型 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)


昨日の展示機5機連続訪問記事の続きです。
通院の後、私は大刀洗平和記念館にやって来ました。





世界的にも有名、零式艦上戦闘機三二型を見学!
日本海軍の主力戦闘機として知られる零式艦上戦闘機は、元々、十二試艦上戦闘機として三菱、中島飛行機(富士重工)に昭和12年に競争試作が発注されました。
しかし、中島は間もなく開発を辞退し、堀越二郎技師(映画・風立ちぬのモデル)をリーダーとする三菱の単独開発となりました。
試作2号機の空中分解事故などを経て、エンジンを三菱製の瑞星エンジンから中島製の栄エンジンに換装、プロペラを2枚から3枚に変更して零式艦上戦闘機(略して零戦)として制式採用されました。
最初のモデル、零戦一一型は、十二試艦上戦闘機ほぼそのままの機体でしたが、間もなく空母への搭載を考慮して主翼両端を50センチずつ折り曲げられるようにした二一型へと生産は移行し、中島飛行機でもライセンス生産されて前期の主力モデルとなりました。
零戦三二型は、それまでの栄一二型エンジンを、より強力な栄二一型に換装し、主翼を左右各々50センチ縮め、主翼端を角ばって成形し、高速を狙ったモデルです。
残念ながら速度向上は思った程ではなく、しかも、ちょうど激化したソロモン諸島航空戦(ガダルカナル攻防戦)での八時間に及ぶ侵攻作戦を担うには航続距離が低下しており、生産は三菱のみで少数に終わりました。
 


そんな訳で、もともと数が少ない角張った翼端の零戦三二型はここでしか見られません。
 


機首に収まっているのは、栄二一型エンジンのハズ。
 



コックピット内部。本機は以前音楽館に展示されていました。
 
 
機首部分。この茶色いペラと銀色の大スピナーは零戦のトレードマークのようなもの。
 


鹿屋基地や靖国神社の物よりオリジナリティは高いと思います。

さあ、他の展示機も観てみましょう!