今日は8-6Day②クハ86-1+モハ80-1(80系電車/京都鉄道博物館/湘南電車) | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
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湘南電車の愛称で知られる80系電車は、それまでの機関車が牽引する客車列車に
対する電車の優越を決定付けた長距離電車のはしりです。
それ以前、長距離・長編成の列車というのは機関車が牽引する列車こそが本流と
されており、電車は路面電車や路線バスの延長的な存在として見られていました。
しかし、昭和24年に80系電車が東海道本線に投入されると、客車列車に対し、
運用の柔軟さ(方向転換が不要で、勾配路線にも強い)や、高速長距離連続運転
が可能(1名の運転士で最長16両運転可能)等で電車の優位を見せつけ、更には
設備面でも客車列車に見劣りしない存在となりました。
やがて準急列車「東海」に使用されるとともに、京阪神地区にも進出し、その後
電化の進捗に伴って山陽本線・東北本線等にも入線します。
その後は153系・165系・113系・115といった後発機に置き換えられつつも、
系昭和58年まで実に30年以上も活躍しました。
また、前面2枚窓に改めた昭和25年以降のクハ86の前面デザインは「湘南顔」と
呼ばれ、EF58形電気機関車をはじめ、多くの鉄道車両のデザインに影響を与え
ました。
更に、現在でも湘南色と呼ばれる緑の車体にオレンジ色の窓周りという塗り分けは
80系電車がその嚆矢でした。
 
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クハ86のトップナンバーであるクハ86-1。
残念ながら湘南顔ではありませんが、現存唯一のクハ86です。
 
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こちらはモハ80-1。
 
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感動するほどの内装ではありませんが、当時の電車の内装としては画期的だった
ハズ。
 
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蒸気機関車ブーム・ブルートレインブームが続く中での引退だった為か、残存
がこのクハ+モハだけというのは非常に残念でもありますが、是非とも今後も
京都鉄道博物館で大切に保管展示していただきたいと思います。