ワンコの死 (過程) | 目指せ!脱コミュ障

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日曜日の夜22:45に我が家のワンコが息をひきとりました。体調を崩してから息を引き取るまで3日間。あっという間でした。もっと傍にいてあげれば良かった、もっと大切にしてあげれば良かった、等の後悔たくさん。自己嫌悪あり。寂しさあり。
一応、どんな感じだったか時系列だけ残そうと思います。

【木曜日】
特に違和感なし。夜中に出張先から帰宅すると、いつものようにお出迎え。

【金曜日】
朝 : 珍しく「おはよう」なし。起きてこない。まぁ寒いしそんな日もあるかと思い私は出社。

夜 : 旅行へ行く途中に、祖母から「夕飯に起きてこない、何かがおかしい」と連絡あり。慌てて20:30頃に帰宅。すると、元気にお出迎えあり。先に帰宅していた父親曰く、「夕飯も普通に食べてたよ」とのこと。少し体調が悪いだけかとほっとした。23:00頃、寒い日だったがまだ暖房をつけておらず、ワンコが布団の下に入らずに震えてるのを見つけたので、久しぶりにパーカーの中に入れて暖めた。のんびりしている感じだったが、少しすると、夕飯を全て嘔吐。悪気があるのかなと思い、ひとまずはそっとしておいてあげようと定位置(座布団)におき、布団をかけてあげて就寝。祖母曰く、朝から下痢だったとのこと。

【土曜日】
朝 : ワンコがぐったり寝ている。父親曰く、朝御飯も食べていない、夜中に吐いた形跡があるとのこと。ご飯を食べれなくなったことは今までなかった。祝日のため動物病院が休み。ひとまず自分で立って水飲むことはできる印象なので、ぐっすり寝て明日の動物病院に向けて体力を回復してもらおうと考えた。家にいても私はワンコに構ってしまうので、寝させるためにも私は家にいない方が良いかなと正当化し、父親の布団にワンコを入れて、「状態が急変したら連絡ちょうだい」と私は外へ遊びに行った。万が一に備えて、母親に「明日動物病院へつれていく」と連絡。
夜 : 22:00頃に帰宅後、ワンコは起きていた。定位置の座布団の上にいた。布団は剥がれてた。部屋は暖房で暖かかった。体調は悪そうだったが、「おかえり」と反応をくれた。父親は就寝済み。寝かしつけようと座布団の隣で見守るが、ワンコが寝ても、数分たつとピクッと玄関/トイレ/水呑場がある方向を向いて起きることに気づく。また、水を飲もうと水呑場に行っても、顔をお皿に近づけたまま固まり、飲まずに座布団に戻っていくことに気づく。口のなかも冷たかった。体も震えてた。口の中が冷たいことは今までなかったので、ネットで調べると、低体温症の可能性があるとのこと。慌てて電気毛布を持ってきて、ワンコをぐるぐるに毛布でくるむ。からだの震えが止まっても、ワンコは定期的に起きたり水呑場へ行って固まっていたりと体調が悪そうだった。ワンコが好きなリンゴを見せても興味を示さず、ミカンを歯に押し付けて汁だけ飲まそうとしても嫌がった。日付が変わる頃、ミカン汁を吐いた。心配になり、寝袋を座布団の近くに設置して様子を見ることに。夜中の2:00頃、ワンコが遂に水を飲んだので、調子が回復したのかとほっとして私は自分の部屋へ撤退。

【日曜日】
朝 : 7:00頃、私は起床。ワンコは相変わらずぐったりと寝ている。父親曰く、昨夜ワンコは夕飯を食べていない、夜中に10cm程度の大便(柔らかいが固形)をしたとのこと。大便出せたのなら良かったと安心したが、7:30頃から、ワンコが周期的に苦しそうな声をあげて息をするようになった。動物病院行く前に死ぬのではと怖くなった。
9:00の動物病院の営業開始にあわせて、ワンコをバックに入れて移動。ワンコはぐったりと大人しい。9:40頃に診察台へワンコを出すと、ワンコは立たずに寝転んだ。普段は動物病院が嫌いで警戒するのに、寝るなんて驚いた。吐き気止めと栄養を点滴してもらった。獣医曰く、寿命かもしれないから覚悟した方が良い、ただ容態の変化が急すぎるため胃腸炎なら点滴による栄養補給で回復するだろう、とのこと。
診察室から出る頃には、ワンコは首が座っておらず、ぐったりとしていた。こんなにワンコは軽かったのかと思った。帰宅すると、ワンコはぐったりと寝て、周期的に声をあげた。11:00頃、周期的にあげる声が悲鳴になり、寝てたワンコが声をあげるとなきに立とうと暴れるようになった。しかし、ワンコは足に力が入らないのか、たてない。その後、午後から夜にかけて、悲鳴時に暴れなくなり、そして次第に声もちいさくなっていった。耳も体も、あまり暖かくなかった。あまりにも苦しそうだったので、「頑張れ」なんて言うこともてできず、ただ体をさすって「隣にいるよ」て声かけることしかできなかった。早く苦しみが終わると良いななんて思ったりもした。だが、16:00頃に、遠方に暮らしてる弟が22:00頃に帰宅することが判明した。そのため、ワンコには、「弟が帰ってくるよ」と繰り返し声かけた。
18:00頃、父親が「ストローで水をすくい、口のなかを潤わせてはどうか」と提案した。ワンコの舌が乾き、目元の涙も少なくなってきていたので、喉へはいかないように、舌を定期的に濡らすことにした。この頃には、ワンコの意識はなく、声もほとんどあげなくなっていた。だが、息が荒くなるのと、体が強ばるので、周期的な苦しみが継続していることは明らかだった。また、この頃には、痰が喉に絡まり、息がゼーゼーいうようになったため、ワンコの気道確保の姿勢を模索した。
22:45頃、息が止まった。数秒後、ゼーゼーしながらも手足を動かし大きく息を吸おうとした。そして、また止まり、数秒後に息を求めて手足が動き口が大きく開いた。痰が外へ出るよう、ワンコを抱き上げて舌を向かせ、背中を叩いた。だが、その後、もう息はなかった。
ワンコが息をひきとった数分後、弟が帰宅した。飛行機が大幅に遅延したとのこと。神様は意地悪だ。

獣医に言われていた「痙攣」は、死ぬ前はなかった。当たり前だが、死までの過程は、みなそれぞれ違う。

ワンコは、とても頑張った。こんなにガッツのある子だと思ってなかったレベルで、死に抗った。
生きるのも苦しいけど、死ぬのも苦しいんだなと思った。
この子が戦う姿を見たら、今までみたいに「生きるのつらいー」なんてもう言えない。

最期の15時間を一緒に過ごさせてくれて、ありがとう。
我が家で一緒に生きてくれて、ありがとう。