アールブイランド・コンセプト

アールブイランド・コンセプト

Renaultカングー(KANGOO)のメンテナンス記録
アトリエカングー掲載のパーツ取付事例などを中心に
日々の整備業務をメカニックスタッフにてお届けしております



カングー(RE-COULE グリクラシック) KWK4M 

スタビリンク・タイロッドエンド取替

今回は納車整備の案件ですが

スタビリンクはゴム部分が切れていると車検がとおらなくなってしまいます。

また、タイロッドエンドはある意味消耗品になりますので

ガタが出ると、走行時に嫌な「ゴトゴト・コトコト」音が出てきます。

スタビリンク切れてるわけではなくヒビ

タイロッドエンドは微妙なガタがあったため

ご契約いただいている納車整備ですから

RVランドコンセプトでは余すことなくしっかり交換しておきます。

 

ではとりかかっていきましょう。

まずはこちらがスタビリンクのヒビ

切れてしまうと中のグリスが漏れ出してしまいますが

ゆうても消耗品です。いずれ切れてしまうので

今のうちの交換しておきます。

 

この部品はそこまで苦労しないパーツなので

サクっと取り外し

こちらが新品のスタビリンクです

取り外したパーツと比較すると

癖がついていないのがわかりますね。

どうしてもヘタってくると柔らかくなってしまいますので

何度も言いますが消耗品です。

 

ちなみに、このカングーではありませんが

切れてしまうとこのような状態になります。

 

次に、タイロッドエンドいきます。

こちらも致命的な欠陥ではありませんが

ほんの少しだけガタつきがありますので

納車整備のタイミングで交換しておきます。

アームと切り離して

エンドを取り外します。

この時にアライメント(トーイン関係)狂ってしまう可能性がありますので

しっかりと元の位置へ戻すか、テスターをかけて

再調整をしていきます。

こちらが交換後の状態です。

この辺りは輸入車に限らず国産車でも起こることですの

いつもと音が違う?

ステアリング(ハンドル操作に)違和感がある?

疑問に感じたら点検をするようにしましょう。

カングー(レ・クルール グリブルー) KWH5F1 

エアインテークハウジング取替

平成28年 60,035kmのカングー

RVランド コンセプトでも

稀にしか見ることのない(作業をしない)

部品の交換です。

 

症状としては「加速しない」「パワーがでない」

こんな状態です。

 

ご入庫いただき、メーターを確認してみると

エンジンチェックランプ

CHECK INJECTION

 

このCHECK INJECTIONですが

様々な症状で表れるメッセージになりますので

まずは診断機につないで点検してみます。

「ブースト圧力系統」

「VTC バルブコントロールシステム」

「マニュアルモードレバースイッチ」

コンピュータ診断の結果

こんなメッセージが出てきます。

 

あれ?これ以前にも見たことがあるな…

そもそも、エンジンルームからも変な音がしているし。

確認してみると一目瞭然でした

パッカーンと割れちゃってますね…

 

これだけ空気を吸っている状態であれば

そりゃ加速しない(するわけない)ですよね…

 

オーナー様からは

「使い方が悪かったんですか?」

と言われましたが

そんなことはございません。

我々からすれば完全に部品の欠陥じゃないのかなと思ってしまいます。

 

とまぁ、原因が分かったところで早速交換していきましょう。

サクっと交換できないところがこの部品の難点ですね。

まず、グリルを外します

そのままFrバンパーも外していきます

そして、コアサポートも外したところで…

ようやく交換することができます。

左側が新品パーツ

あの部分だけ出てこないのでASSY交換ですね

 

こちらが新品パーツ

こちらが破損パーツ

 

こんな箇所壊れちゃっても困りますよね笑

 

交換後、無事に症状は改善しました。

 

カングー(RE-COULEURクラシックベージュ) KWK4M ウォーターハウジング取替

定番の作業ですね…

ただ、それだけ漏れていることが多い部品なんですね。

ここからはエンジンオイルが漏れます。

ウォーターハウジングとは国産車でいうサーモスタッドの役割も兼ねているパーツです。

 

こんな感じでエンジン・オイルが雫になってしまっています…

 

では、早速交換していきます。

まずはLLCを抜いて

ヒーターホースを外しておきます

水温センサーコネクターを外して

ここまでくれば本体が外れます

これがパーツ取付部(エンジン側)になりますが

かなりビタビタなのが分かりますね。

 

清掃して組付け

 

最後に冷却水補充・加圧テストをして作業完了です

 

オイル漏れでエンジンが故障しないうちに

メンテナンスしたい部分ですね。