「詩人と市民」 | 日本出身モスクヴィチカの徒然

日本出身モスクヴィチカの徒然

いわゆるモスクワ情報ではない だけど少し紹介したいロシア人の頭の中、日々ロシアの現実と相対するニホンジンの思うこと、モスクワの子育てのこと…etcを綴っております。

ロシア語を勉強し始めたころ
理解したいと思っていたのが「クークラ(人形)」という
風刺番組でした。

えりちんご存命のころの番組で
当時の政治家そっくりの人形が出てきて
時事問題を斬る っていう奴で
ロシア語とロシア事情をよくわからないと
全く理解できない代物です。

NTVというチャンネルで放映していましたが
スキャンダルを経て経営権が
ぷーたんのお友達のひとりに移動してからは
すっかり「御用チャンネル」になってしまい
「クークラ」もなくなってしまいました。
理解できるようになる前になくなってしまい
ちょっと寂しかったです。

いま風刺番組といえるのは、うーん、
「プロジェクターパリスヒルトン」ていう番組くらいかしら。
4人の人気司会者・俳優が
時事問題をあーだこーだと突っ込むトークショーです。
が、1チャンネルで放映しているこの番組も
オーナーはぷーたんのお友達 よって
ぷーたんやぷーたんの周辺をこきおろすような発言は
あまりやりません。

テーマを問わず・ぷーたん含め政権批判も
遠慮会釈なくばっさりいっちゃってて
しかも品がよいおすすめ風刺番組は
現在ネットで好評配信中の
「詩人と市民」
作家D.ブイコフがロシア文学の名作詩に
時勢を反映させたパロディ作品を書き
それをオリジナル詩の作者に扮した
俳優M.エフレーモフが朗読する というミニ番組です。

もとはTV放映されていたのですが
TV局の統括責任者との意見の相違によって
ここからは退き、ネットとラジオ局を通じて配信されてます。

TV局から引き上げた経緯が
ある回の内容があまりにもめどべえを馬鹿にしてたから
という理由で・・・そんな制限くらうよりは
ほかのところでやりますー と、平和裏に別れたんだとか。

なにはともあれ、「めどべえとスコルコヴォ」
「ビンラディン暗殺」「ぷーたんの人民戦線」
などなど、ロシアで旬の政治的話題を
詩の名作のパロディでやっつけちゃうアイデア
機知に富んでいて、不快でなく面白い
あー、風刺ってこういう風にやるんだなー と思います。

ちなみに、デーブ・スペクターの駄洒落ツイートにも
一種通じるものを感じます 爆

雰囲気はこんな感じです