ベランダ編⑧

 

嫌なかんじがする。


見た瞬間に分かった。
フェンス自体は

気にならない。
フェンス越しに見える風景が、

おかしい。

傾いている?
冷や汗が流れた。


 

樽木を当てる。
手すりにも当てる。
水平だった。
なのに違和感が消えない。

ベランダ自体が傾いている?


認めたくなかったが、
この違和感を無視して進めるのは、
もっと怖かった。
慌ててプロ用の水平器を

買ってきて、あててみる。


・・・ズレていた。

どうする?

ベランダに合わせるか、地球か・・・。


今のまま進めば、違和感は残る。
やり直せば、作業は増える。
その先がどうなるかは、
まったくわからない。

もうさすがに次に進みたい。



しばらく、

その場で考えていたが、
やはり、やりなおすことにした。
この選択が正しかったかは分からない。
もう、不安のかけらは残したくない。
 

それだけだった。

 

 

 

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