ベランダ編③

 

ベランダに出て、手すりにもたれながら、
何もない空間をぼーっと眺めていた。

一からフェンスを作ると決めたものの、
まだ何から手をつけるかも決めていない。
買ってきた金具もまだ袋の中だった。


よくよく考えたら、フェンスの高さすら
決めてないことに気づいた。
高さについて、思い巡らせていると、

・住人と視線が交わらないこと。
・洗濯物に陽があたること。
・できるだけ、圧迫感を避けたい。

と、条件は3つに整理された。

そこで、

陽と視線が隠れる高さを、
押入れにあった突っ張り棒と

毛布を使って、確認してみた。

正直、
この光景を見られることに抵抗はあった。
でも、高さをcm単位で決めることにより、
次の段階へ進める気がしていた。

時折、周辺住人から、
興味深そうな視線を感じる。
気にせず、作業を進めていくも、
結局、フェンスの形は、
まだまるで想像できなかった。

ただ、陽の入り方と、
これ以上は下げられない
高さだけは掴めた。

それだけで、
何もない状態では
なくなった気がしていた。

 

 

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