今年の冬は暖かい。
ここのところ、雨も降って、
スキー場の雪がどんどん無くなる
そこへ恵みの雪
と言うわけで、
スキースクールのお仕事お休みの
三連休の中日ですが、
仲間と少ない新雪を堪能してきました。
そのうちの1人が、
スキーの先生のための試験を受けるので、
僭越ながら、上位資格を持っている私が
ワンポイントレッスンをさせて頂いたって訳
今回のテーマは、
シュテムターン。
外脚の板をハの字に開きだしてターンを始め、
内側の板を閉じながらターンを終えます。
その連続がシュテムターンです。
パラレルターンの導入に使ったり、
深い雪の急斜面でも、
安全に滑って下りてこられたりする、
そんな技術です。
板を平行にして滑るパラレルターンは
みんないつもやっているから
まあまあ出来る人は多いけど、(←言い方)
いざ、改めてシュテムターンをやれって言われても、
「へ?シュテムターンってどうやるの?」
となって、
動きがロボットみたいになっちゃう人がたくさん
その、検定を受ける人(Kさん)も、
「昔、一杯練習したので大丈夫です」
と言っていましたが、
全然大丈夫じゃ無かった~
(Kさん、暴露してごめんね)
そんなシュテムターン。
最初に、理解していなくてはいけない前提として、
プルークボーゲンがちゃんと出来ないと、
正しいシュテムターンが出来ないし、
シュテムターンがちゃんと出来ないと、
パラレルターンが正しく出来ないし。
パラレル大回りや小回りなどの
スキーの難しい技術って、
全部プルークボーゲンにつながっているのです。
これは、ハの字に開きだしたとき、
正しいプルークボーゲンになっているかの確認。
左足を開きだしているのですが、
Kさん、おへその向きがやや左方向に向いてますよ
おへそはスキーのトップに向かっているのが正解
スキーの先が前後したりしてもダメ
(いわゆる片プルーク)
正しくプルークボーゲンの形に開きだしたと同時に
加重してターンします。
で、閉じてくるタイミングは、
優しいレベルの人は
スキーのトップが下(フォールライン)に向いた頃に
閉じ始めます。
レベルが上がってくると
ハの字をもっと早く閉じて、
滑走スピードも上がってくるので、
だんだんパラレルターンに近づいてきます。
わっかるかな~
わっかんねえだろうな~いぇ~い
で、上下動についても。
加重と抜重のタイミングは
プルークボーゲンも
シュテムターンも、
パラレルターンも
全部一緒!
別物と考えるから、分からなくなっちゃうんだよね。
シュテムターンは、
開きだしたときに抜重、
なんだけど、
開ききった脚から加重を始めないとなんです。
更に閉じながら加重を進めて、
閉じきったときにしっかり加重
その足場を使って、
また抜重しながら反対の脚を開き出す、
の繰り返しが、
シュテムターンなんです。
ここで大事なこと
上下動の動きのイメージは、
サインコサインタンジェントのグラフ!
(て、よく言うけど、サインコサインタンジェントが
何だったかは、全然覚えてない)
こんな感じのやつ
何の滑り方でも、
滑るときにこのイメージが無いと、
「動きが固い」とか、
「ロボットみたい」
とか言われちゃうんだよね
…ここは、バレエと一緒。
動きがなめらかだと、
美しいのよ
イメージ大事ね。
ちなみに、
なめらかな動きをするには、
アウターマッスルばっかり使っていると出来ないよ
インナーマッスルが必要なんです
今日は、
ハの字に開くときに、
外ももを使うより、
内ももを立てるように使うと
片プルークになりづらいってことも発見したよ
さて、私の雪のシーズンもあと少し。
3月12日からは、
バレエのレッスンを始めます。
(時々スキーもまだやるけどね)
バレエがスキーに活きて、
スキーがバレエに活きて。
そんな私で良ければ、
レッスンを受けに来て下さいね。