【陳情令】第29話「我が道を行く」感想・魏嬰の新しい家族と険しく暗い道 | 占いworld♡エンタメ部

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食卓での魏嬰と藍湛、そして阿苑。藍湛に買ってもらったおもちゃで遊びつつ藍湛にまとわりつく阿苑。魏嬰は「こっちへおいで。邪魔になるから」と阿苑を手招きしますが、阿苑はまとわりつくのをやめません。藍湛も「大丈夫。このままでいい」と答え、とても和やかな雰囲気の三人。

 

 

魏嬰「そうだ。夜狩だったよな。夷陵なら詳しいぞ。俺が案内しようか?」

藍湛「(目を伏せる)」

魏嬰「藍湛。お前は少しも嘘がつけないな。まさか、俺に会いに来たのか?藍湛。乱葬崗に招待したかったんだけど、また琴を弾いて心を静めろとか言うつもりでいるならそれは勘弁してくれ。自分のことは制御できるし、助けなど必要ない」

藍湛「魏嬰」

魏嬰「もう、いいって。やっと俺のことを嫌がらない知り合いに再会できたんだ。退屈で死にそうだった。あ、せっかくだ。最近の出来事でも教えてくれよ」

 

魏嬰に会いに来たのが本人にもバレた(笑) 

 

蘭陵金氏と雲夢江氏の婚姻が半月後にあることを伝える藍湛。魏嬰は江厭離は金子軒にはもったいない、この世で一番の男に嫁がせて、盛大に送り出してやりたい。でも、今の自分は式を見る事すらできないと残念がります。そして、乱葬崗の異変の知らせ。阿苑を抱き上げ、慌てて帰ろうとする魏嬰。藍湛は代金を食卓に置き、阿苑のおもちゃを持って魏嬰を追いかけます。

 

 

御剣シーンはありませんでしたが、藍湛の御剣で乱葬崗へ戻ったと思われる三人。伏魔洞の禁制の術が破れ、眠っていた温寧が目覚め暴走。魏嬰と藍湛の二人がかりで温寧を鎮め、温寧は理性を取り戻します。

 

藍湛は伏魔洞を案内してもらい、魏嬰に麓まで送られ帰途につきます。

 

魏嬰「藍湛。さっき聞いたよな。このままでいいのかって。俺も聞きたかった。このままでなければ、どうする?鬼道の術を修行せずに陰虎符を渡す?ここのみんなはどうなる?捨てろと言うのか?俺には無理だ。同じ立場ならお前も、そうするだろ?誰が俺に明るい道を与えてくれる?これから先も陰虎符を使わないで鬼道に走らなくても自分が守りたい人を守れるような道だ。藍湛。礼を言う。今日、俺のそばにいてくれて。姉さんの婚礼のことも教えてくれた。だけど、是非は自分次第。評価は委ね、損得を問わず、どうすべきか自分で分かってる。俺だったら、きっと制御できるはずだ」

 

厳しい状況の中、魏嬰が自分が守りたい人を守れる道を求めているように、藍湛もそんな魏嬰を守る道を必死に探しているのだと思います。でも、どうすればいいのかがわからない。元々寡黙な藍湛ですが、ここでは魏嬰に答えたくても返す言葉が見つからないのではという気がしています。

 

いつの間にか阿苑が追いつき「一緒にご飯を食べてくれないの?」と藍湛の脚に抱きつきます。「今日はたくさん美味しいものがある」と言う阿苑に魏嬰も藍湛を伺いますが、藍湛は「失礼する」と魏嬰たちと別れます。

 

阿苑「羨お兄ちゃん。お金持ちのお兄ちゃんはまた来てくれる?」

魏嬰「もう、来ないな」

阿苑「どうして?」

魏嬰「どうしてって、この世では誰もが自分のやるべきことがあって、それぞれ進む道があるんだ。みんなが輝く明るい道を選んでも、俺は険しく暗い道を突き進むだけ」

 

去ったと思われた藍湛は二人を陰から見ていました。そして今度こそひとり帰っていきます。魏嬰が「俺は険しく暗い道を突き進むだけ」と繰り返し言うのはおそらく自分に言い聞かせているのでしょうね。魏嬰と阿苑が帰るとたくさんの灯と温氏のみんなが待っていました。四叔父さんのお手製のお酒と温寧の料理。仲睦まじい温情と温寧の姿に優しい江厭離を思い出す魏嬰。珍しく酔いつぶれた魏嬰は温情に藍湛の思い出と江厭離の婚礼に参加できないことを口走り、自分はダメな奴だと愚痴るのでした。

 

お酒に強いはずの魏嬰が酔ったのは、四叔父さん自家製の果実酒の影響もあるのでしょうが、日中藍湛に会い、江厭離恋しさが募っているからなのだろうなと思います。乱葬崗で新しい仲間といても、やはり寂しいのでしょうね。だから藍湛に、そばにいてくれたことへ礼を言ったのかも。

 

雲深不知処。藍湛が戒鞭(?)を持ち、松風風月前で跪いています。魏嬰に会いに行ったことの罰?もしかして無断で外出したとか。雪も降る中、少なくともまる三日は跪いていたかと思われます。藍先生も藍先生で大変ですね。いくら言い聞かせても藍湛は魏嬰のことには既に譲らなくなっているので。

 

 

夷陵では、鬼道を学ぼうとする者や自称夷陵老祖の弟子を語る者が続出。乱葬崗にはお供え物も。そして魏嬰は温寧と夷陵の街へ出かけるところで第29話は終了です。

 

回を増すごとに藍湛の魏嬰に向ける気持ちが強くなっている気がします。暮渓山まであんなにツンツンしていたのが嘘のよう。一方の魏嬰はやはり江厭離が一番の心の拠り所なんだなぁと思います。頑張れ、藍湛!ということで、第29話の感想を終わります。