【陳情令】第9話「惑わしの霧」感想・陰鉄を追うパーティと名探偵魏嬰 | 占いworld♡エンタメ部

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傀儡たちが魏嬰、藍湛、聶懐桑の3人を襲います。窮した彼らが傀儡たちの群れに突撃しようとした時、笛の音が響き、傀儡たちは笛の音へ導かれていきました。笛を奏でていたのは温情。彼女により傀儡たちはいったん動かない状態になります。

一方、舞天女の祠にいた3人に石像の奥から声が聞こえます。声の主は江澄。雲深不知処で姿を消した魏嬰をなじり、藍湛が魏嬰を巻き込んだと文句を言う江澄ですが、温情の号笛の音が止まっていることに気づき、みんなで温情の元へ向かいます。


温情は上空に温晁の梟が飛んでいるのを目撃。警戒します。そこに魏嬰たち一行が合流すると、止まっていた傀儡たちが動き始めます。

温情から傀儡となった村人たちを正常に戻すには温晁の梟を殺す必要があると聞かされた魏嬰は金糸障で温情、江澄、聶懐桑の3人を囲い、藍湛と梟退治へ。

梟を追った魏嬰と藍湛。霧に包まれ、視界は効かず、方向感覚がなくなります。「梟が作り出した幻音の霧だ」と言う藍湛。心も乱す霧は念力の集中を阻害し、思考するほど影響を受けるものらしい。

 



このシーン、いいですね。ほとんど記憶になかったけれど、二人のバディ感が出ていて、とてもいい。う〜ん、好き!

 



濃い霧の中、二人を鎖が襲います。魏嬰が鎖に囚われ、梟が彼をめがけ飛び降りますが、藍湛の手助けもあり、魏嬰は逆に梟を捕えて始末します。

 

温情たちの元へ戻ると、彼女ら3人は居らず、村人たちは傀儡の状態から目が覚めていました。村人たちに聞くも、彼らには記憶がなく、なぜここにいるのかもわからない様子。

温情たちは温情一族のお墓の前にいました。温おばあさんの他、セリフはないですが四叔父さんと阿苑も登場。魏嬰と藍湛も温情一族のお墓に到着。舞天女の祠は岐山温氏の傍系で医術を専門としてきた温情一族の祠であることを温情は告げます。

あぁ、阿苑。可愛い。四叔父さんもラジオドラマを聴いた後なので、なんだかお顔を見るだけで心に来る。

温情が子供の頃、霊識を吸った舞天女に襲われ、父親は彼女と温寧を庇って亡くなりました。その後温情と温寧は仙督・温若寒に引き取られ、大梵山から岐山へ移ったとのこと。

藍湛は20年前になぜ舞天女は動き出したかを温情に聞きますが、温情は幼かったのでよくわからないと返答します。そこに、鶏を追っていたはずの魏嬰が現れ、舞天女の心臓には欠けているものが何かを温情に問いただし、魏嬰たちを助けたのはなぜかも聞きます。温情は助けたのは魏嬰が温寧を助けてくれたからで”恩に報う”のが温家の家訓。他のことは何も知らない、と答えます。

”恩に報う”が温家の家訓。これは温氏全体の家訓なんでしょうか。温若寒と温晁も守るべき家訓ということでいいのですかね?

魏嬰は続けます。「舞天女に欠けているのは陰鉄。舞天女が人形に変化するには外からの力が必要。この20年間に人の霊識を吸っていた原因は、埋め込まれた陰鉄が人形へ変化させたから。そして10年前に誰かが陰鉄を取り出したせいで霊力を取り込めず、人の霊識を吸った。陰鉄を取り出したのが温若寒だ」

藍湛は温情に言います。「20年前温若寒が陰鉄を取り出して、温情たち一族の命が奪われた。もし温若寒が残りの陰鉄を奪えば更に犠牲が出る」

温情は二人に、それでも手を貸すことはできないと答えます。温若寒には育てられた恩があると。そして去る温情。

陰鉄は全部で4つ。第3話「運命の邂逅」で温若寒は薛洋に聞いています。「薛洋。大梵西、姑蘇東、櫟陽北、最後の隕鉄はどこにある?」

大梵西は温若寒が手に入れた舞天女の陰鉄。姑蘇東は雲深不知処の寒潭洞にあり藍湛が持っている。櫟陽北は温晁が手に入れた潭州の蒔花女の屋敷にあった陰鉄。この理解でよいのだろうか。最後の陰鉄は大梵山洞窟の屠戮玄武の陰鉄剣?陰鉄剣は5つ目でしたっけ?あれ、わからない。薛洋が知っているはずの4つ目の陰鉄は屠戮玄武の陰鉄剣じゃない気がする。陰鉄は陳情令にしか出てこないのでこの先を進めないとわからないです。2回観ているはずなのにね(笑)

次に魏嬰たちが向かったのは櫟陽。櫟陽常氏のエピソードがここで入るんですね。魏嬰、藍湛、江澄、聶懐桑の4人で酒屋に入ります。聶懐桑はここで孟瑶と落ち合う約束をしている様子。

 

原作やアニメ、ラジオドラマでは魏嬰復活後に藍湛と連れ立って訪れる櫟陽。陳情令では前世の時間軸で行くんですね。この設定もまるっと記憶から抜け落ちていました。

 



藍湛の持つ陰鉄が、櫟陽常氏の惨劇を藍湛に伝えてきます。聶懐桑を除く3名は、常氏の屋敷へ急ぎます。扉をたたく音が聞こえ、開いた扉の先には累々と亡骸が。骸が青褪め、瞳は白く変色。首には赤い亀裂の文様。死ぬ前に傀儡となったと推測する魏嬰。

 



舞天女の陰鉄といい、櫟陽常氏の亡骸を見て死亡前に傀儡になったことに気づくことといい、推理的考察は魏嬰の十八番ですね。名探偵魏嬰。規則は破りまくるけど、推理力抜群。ザ・蠍座なイメージ。

隕鉄エピソードが続く一連のターンは頭に入っていないことがほとんどで、今回の第9話もまるで初見のような新鮮さがありました。3人で大梵山へ入り、江澄も加わって櫟陽には4人連れ。わちゃわちゃ感が合って面白かったです。ロールプレイングゲームのパーティみたいで。わちゃわちゃには藍湛が加わってないことが多いのも、らしいなぁという感じです。江澄が魏嬰がらみの藍湛に、この時点で既に嫌味発言をしてるのも面白い(笑)

大きく話は脱線します。実は先日、60代講師業男性(専門は密教)とお話しする機会があり、話しの流れで「陳情令」が面白いのでよかったら観てください、とプッシュしたのです。原作が中国BL小説であることをお伝えすると「最澄と空海が仲違いしたのは最澄のお弟子さんが空海になびいてしまったのがきっかけだからねぇ」と日本密教界双璧の決別の原因が、BLだとやんわり語っておられました。 ご本人がしっかりBLと言ってたんですよ(笑)

また別件ですが、日本の衆道発祥は僧院だと、どこかで見たか聞いたかした記憶があり、この最澄と空海の一件もお坊さん衆道発祥説に影響しているのかもしれないと思った次第です。

ということで、BLじゃないとされる陳情令の感想の最後に持ってきたまとめがこんなのですみません。今回はこれにて第9話の感想を終わります。