【不動宮太陽考察】 蠍座(魏嬰、江澄、金凌)水瓶座(藍湛)中編 | 占いworld♡エンタメ部

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魔道祖師の主役、魏無羨こと魏嬰について書いていきますよ~。魏嬰は10月31日生まれの蠍座。前編の江澄と金凌と同じ蠍座ですが、いかにも蠍座な江澄に比べ、蠍座っぽくない要素が多いのが魏嬰です。ただ、かなりハードな生い立ちと人生、魔道のスペシャリスト、献舎で召喚されたことなどは蠍座そのものと言えるかもしれません。

 

 

太陽は今世での目的や意志決定に関係し、成人後の後天的な要素に結びつきやすいので、おそらく太陽以外の天体や配置の関係で、蠍座らしからぬ快活で天衣無縫、忘れっぽく人見知りしない人格が前面に出ているものと思われます。

 

「天衣無縫」は素直で嫌味がないという意味ですが、悪意なく好き勝手して周りに迷惑を与える要注意人物に使われることがあるとのこと。これ、魏嬰そのままじゃないですか?この性質は蠍座及び水瓶座とはかなりなじみにくい、なりにくい質だと思います。蠍座は内にこもりやすく、素直な感情を表現するのが苦手ですし、水瓶座は思考が勝るためクールで、はしゃいだり甘えることをしないタイプ。初対面なら尚更です。

 

ということで、私は魏嬰の月は火の星座だと考えます。さらに考えるより先に体が動くところ、忘れっぽいところ、感情表現がストレートなところなどを併せると火の星座の中でも牡羊座ではないかと思います。

 

ちなみに蠍座江澄の月は山羊座、水瓶座藍湛の月は蠍座だと考えてます。江澄の月・山羊座はこの後すぐ解説しますので忘れて頂いても大丈夫ですが、水瓶座藍湛の月・蠍座については頭の片隅に置いておいてくださいね。魏嬰と藍湛の関係性について、後日に出てくる予定ですので(笑)

 

さて、魏嬰に戻りますが、天体の配置やアスペクトによっては月が牡羊座でなくても牡羊座の性質が出てくる場合があります。ただ魔道祖師の登場人物は太陽星座しかわからないため、便宜的に現時点では魏嬰の月は牡羊座としておきたいと思います。

 

魏嬰は蠍座の人物ではありますが、かなり蠍座以外の性質と行動パターンのウエイトが大きいように思います。ちなみに蠍座のキーワードは「I Desire」=「私は欲する」どうですか?江澄はこのキーワード結構しっくりくるように思うのですが、魏嬰は「I Desire」感が薄いような気がするのです。むしろ藍湛の方に「I Desire」を感じます。

 

もちろん太陽が蠍座であれは意思決定や判断に蠍座の感情を抜いて考えることはできません。ですから魏嬰も感情抜きの動機で意思決定はしないし、できないはずです。

 

江澄に自分の金丹を譲ったこと、そのことを決して明かそうとしなかったこと、岐山温氏討伐後、温情や温寧たち温氏の一族を見捨てることができず、自分の立場がひどく苦しいものになることを知りながらも江氏から離れたこと。これらは全て感情からの決断だったと思います。江澄への想い、不当に虐げられた無力な温氏一族たちへの想いの感情です。

 

 

江澄は抱山散人に復元してもらったと思っていた金丹が実は魏嬰の金丹であると、後に温寧から知ることになりますが、この時に温寧に「江宗主、あなたは負けず嫌いで、いつも誰かと自分を比べている」と言われています。

 

続けて温寧は藍湛に対して、魏嬰が江澄に金丹を譲ると決めたのは、江澄があまりにも負けず嫌いで得失を重視し、頂きに登ることを諦める人生は彼にとって終わったも同じと考えたからだ、とも語っています。

 

この得失(利益と損失。成功と失敗)の重視と頂点を目指そうとする意識は山羊座の性質にあてはまります。江澄の蠍座の意思決定のベースにはこの山羊座の質が加わっていると考えています。

 

一方、魏嬰には人と比較する意識はないと思います。牡羊座は負けん気は強いですが、それは他人を意識したものではありません。己の衝動と欲求のまま、ただやりたくてやっているだけで、結果として負けん気が強いと周囲から評されるのです。

 

江澄から英雄病と揶揄される我が身を省みない人助け行為も同じです。賞賛されたいとか感謝されたいとの意識はない。ただ自分の衝動に従っているだけの行動だと思います。

 

牡羊座は始まりの星座なので、今の何かがダメになれば別に新しく始めればいいとの発想があります。雲夢に王霊嬌が乗り込んできて魏嬰の右手を切れと虞夫人に言い渡した時に魏嬰は(左手で剣を修練すればいいだけのことだ)と右手が切られる覚悟をしています。

 

江澄に金丹を譲るという通常ありえないことができるのも、魏嬰は金丹なしでも別の道を進める、探すことができると確信していたからこそできたのだと思います。

 

太陽が蠍座だから意思決定には感情が伴う。感情が動機となって意思決定し判断する。そして、意志を決めたらその道がどんなに困難でも信念を貫き通す。これは魏嬰と江澄に共通する性質ですが、彼らの置かれた立場と太陽蠍座以外の要素(今回は月を使ってみました)で大きく在り方が変わってくるのでしょう。

 

単純化すると、魏嬰は牡羊座の正義感、江澄は山羊座の(江家宗主としての)責任を果たすことがベースになっているように思います。先の「I Desire」で考えると魏嬰は「正義」を欲し、江澄は「宗主の責任の達成」を欲したのかもしれません。

 

でも魏嬰は一度死んだのもあってか、復活後は前世のことも「正義」にもさほどこだわっていないように思います。藍湛と一連の真相究明の旅を通じて、藍湛の本当の想いを知り、魏嬰自身の「I Desire」をようやく見つけることができたのではないでしょうか。

 

 

ということで、後編に続きます。次は水瓶座・藍湛です。