白いコブシの花を見たオリエント・カフェは、
東洋文庫の建物を出て、
アジアの多彩な言葉で格言が記された
”知恵の小径”を辿った先にあります。
”知恵の小径”横の塀には、
アイビーが繁っていました。
蔓の先には、
まだ生まれたばかりの赤ちゃん葉っぱ。
その隣には若い黄緑の葉が
日の光を照り返し、
蔓をだどっていくと、
葉の緑はどんどん深い色になっていく。
どの緑にも、
それぞれのうつくしさがある。
Hailstones and Halibut Bones/Doubleday Books for Young Readers
¥1,275
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この本の「What Is Green?」の中の一節。
Green is a flutter 緑色は、
That comes in Spring 春に起こるときめき
When frost melts out あらゆるものから
Of everything. 霜が解け去る春に。
*
オリエント・カフェを後にして向かった先は、
ib(アイビー)マッピングの
相談士なかまの勉強会。
今回はいつもとはちがう趣向で。
ひとりの人を、
他者の目線で見たイメージと、
その人が自分で思っているイメージには、
こんなにも幅があるのだと、
実に新鮮な驚きがありました。
まるで、
一本のアイビーの蔓に
いろんな緑のバリエーションがあるように。
覆っていた霜が解け去ってみると、
意外なものが現れるように。
そんなふうに
さまざまな緑の葉っぱが見えてくると、
その人のことが
前よりもっと好きになってくるから
不思議です。