駒込にある東洋文庫に併設された
カフェに行ってきました☞。
落ち着いた店内で、
マルコポーロという、
東洋文庫らしいときめく名前の
黄色いふわとろオムライスをいただき、
桜の色が美しいアイスクリームを楽しんだ後、
建物の外へ出ると、
コブシの花の純白が、なんと清らかなこと。
まだ三分咲き、くらい。
今月に入って、
ふたりの詩人の詩に出会いました。
そのどちらにも、コブシの花が出てきました。
この偶然に、なにか意味があるのでしょうか?
長田弘さんの「聴くという一つの動詞」には☞、
真っ白に咲きこぼれる
コブシの花々の声を聴いた。
見ることは、聴くことである。
加藤祥造さんの「ふたつの自然力」では☞、
三月二十九日、晴。風は南西に変わり
暖気あり。庭に出る。
辛夷(こぶし)の枝にあるひとつの蕾に目をよせた。
コブシは詩人に詩を作らせる
特別な力を持つ花なのでしょうか?
コブシの花を見ても、
うつくしいな、と感じるだけの私は、
お二人の詩人を通して、
「見ることは、聴くことである」
「生きることの第一の責務は 花ひらくこと」
というコブシのメッセージをただ受け取るのみ。
*
White is the sound 白は軽やかな
Of a light foot walking 足の歩く音
この本の「What Is White?」より。
Hailstones and Halibut Bones/Doubleday Books for Young Readers
¥1,275
Amazon.co.jp