夜の台北松山発の便で帰るまで
さて、どこか知らない町にでも行こうと。
台中から新竹まで。


新竹駅前から
ローカルバスに乗ること1時間。


関西という町にやって来た。
特にこの町を知っていたわけではない。
グーグルマップを眺めていたら
たまたま老街という文字。
最初はそれに惹かれて。


関西のバスターミナルを出た頃、
なんと昼ご飯を当てにしていた店が、
もう閉まっていた。
こういう時に昨夕買った露天パン屋が
生きるわけだが。


とりあえず、日本人がひょこひょこと
やってくるような町ではないようで。
右も左もわからないまま
Gマップ頼りに試行錯誤しながら
目指してみる。



平日の昼下がり。

毎度の如くひと気無し、
静寂そのもの。


半分以上閉まっている中、
アンティークというか
古道具から抜け出したような本屋。


時間という概念が
無くなってしまったような本屋の前、
店主に気づかれないように、w、
しばし、背表紙をながめては手に取ったり、
開いてみたり。

老街をしばらく歩くと
道は容赦無く下っていく。
降りきった先のその向こうに
川があり橋が見える。
そして、何台もの車が駐車している。



頃は11月末。
むらさきがかった畑が
眼前に広がる。



丘のたもとから川までの間に
仙草の紫色の畝が。




なんだがわからないが
眠ったような老街から
このむらさき色、
うららかな迷宮に迷い込んだような。



鳳山渓という
たいそうな名前の川、
そこになんと太公望がいた。


とても、獲物を得ている風情はない。
そこにいることが
大切だと言わんばかり。

まだ、うららかな迷宮は、
この太公望の釣り糸の先まで
続いているのかもしれない。
   
2024/11