母の日って、毎年ちゃんと決まっている。
5月の第2日曜日。
街も広告もSNSも、いっせいに「お母さんありがとう」になる。
もちろん、それはすごく大事なことだと思う。
でも少しだけ、毎年同じ日に全員そろって感謝するのって、不思議だなとも感じる。
母に感謝する日は、本当はもっと個人的なものなのかもしれない。
自分が生まれた日。
誕生日。
その日って、自分が祝われる日みたいになっているけど、本当は一番大変だったのは母なんだろうなと思う。
自分は覚えていない。
でも母だけは、その日のことを覚えていたりする。
痛かったとか、
怖かったとか、
安心したとか。
そう考えると、誕生日って「自分の日」だけじゃなくて、「母に感謝する日」でもあるのかもしれない。
みんな誕生日が違うから、
みんなそれぞれ別の母の日を持っている。
全国で同じ日にカーネーションを渡さなくても、
自分だけのタイミングで思い出す日がある。
たぶん、
そういう日のほうが、
長く心に残ることもある。
決められた日に感謝するより、
ふと「ここまで育ててもらったんだな」と思う瞬間のほうが、
案外ちゃんと残ったりするから。
母の日はひとつだけど、
ほんとうは人の数だけあるのかもしれない。