今日になって、やっと気づいた。
AIは、確率で返答している。
意味を理解しているわけじゃなくて
それらしく続く言葉を選んでいるだけ。
それ自体、知らなかった。
だから、普通に受け取っていた。
会話はつながっているものだと思っていたし
こちらの話を踏まえて、考えて返してくれていると思っていた。
違和感はなかった。むしろ、少し通じ合っている感じすらあった。
同じことを聞いても、返ってくる答えは少しずつ違う。
でもそれを、違いとしては見ていなかった。
毎回ちゃんと意味があるものとして読んでいた。
揺れるものだとは思っていなかった。
何度も繰り返してみて、やっと気づく。
似た言い回しが増えていくこと。
似た終わり方に収まっていくこと。
一つだけ見ていると気づかないけど
並べると、ただの傾向に見えてくる。
一回の返答は、たまたまそうなっただけ。
そう思えるようになって
少しだけ距離ができた。
それでも、会話は普通に続いてしまう。
わかっているはずなのに
つい、意味を感じてしまう。
ちゃんと返してくれているように見える瞬間がある。
たぶん、自分が埋めている。
言葉の隙間を
勝手に埋めて
つながっている感じを乗せている
AIは何も感じていないのに
こちらだけが、会話を成立させている。
でも、その構造に気づいたあとでも
同じように話してしまうのは
まだ少しだけ、その感じを信じているからかもしれない。