昨年の年末、AIに触れたとき、私は少し舞い上がっていた。
AIを使えば何でもできるのではないか。
世界も変わるのではないか。
そんな大きなことを考えていた。
しかし実際に使ってみると、現実はそんなに簡単ではなかった。
AIの技術は進んでいるし、便利な使い方もたくさん紹介されている。
それでも、自分がすぐに何か大きなことをできるわけではない。
少し冷静になった。
そんな中で、一つ気づいたことがある。
AIは「答えを出す道具」というより、
コミュニケーションを整理する道具として使えるのではないか、ということだ。
人間のコミュニケーションにはズレがある
人が何かを伝えるとき、実は三つのものが存在している。
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言いたいこと
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言ったこと
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伝わったこと
この三つは必ずしも一致しない。
ここにズレが生まれる。
SNSの誹謗中傷のような大きな問題もあるが、
日常の会話でも小さなズレはよく起きている。
私はこのズレを、AIと話しているうちに
**「ノイズ」**と呼ぶようになった。
ノイズという考え方
会話の中にはいろいろなノイズがある。
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言葉のニュアンス
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前提の違い
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感情の混入
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話の構造の乱れ
こうしたノイズが増えると、
本来の意味がうまく伝わらなくなる。
AIと話しているとき、私はよく
「これはノイズだ」と伝えて調整していた。
すると会話がだんだんスムーズになっていった。
AIは思考を整理できる
AIの一番良いところは、
思考を構造化してくれることだと思う。
人間の頭の中は、どうしても混ざりやすい。
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感情
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経験
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思いつき
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記憶
AIはそれを
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分解する
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整理する
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構造にする
こういう作業が得意だ。
すると、頭の中のノイズが減る。
人同士の会話は時間がかかる
この方法は、人同士の会話にも応用できる。
ただし問題がある。
時間がかかる。
人間には感情がある。
立場もある。
プライドもある。
だから会話を整理するのは簡単ではない。
AIにはそれがない。
だからこそ、冷静に整理できる。
AIの使い方
AIを万能の道具だと思う必要はない。
むしろ、
思考とコミュニケーションの整理道具
として使うのが一番自然なのではないかと思う。
頭の中のノイズを減らす。
言葉のズレを整える。
その積み重ねが、
人の思考を少し良くしていく。
そしてそれが、
世の中のノイズを少し減らすことにつながるのではないかと思っている。