順調に施設や介護士さんたちにも慣れ、食事もとろみ食ですが、ちゃんと食べてくれています。
私たちが施設に行くと、話もしてくれます。
いつも、母の実家の家族のことを聞いてきます。
母の中で、健在な家族のこと。
故郷に帰りたい、きっと毎日その思いでいっぱいなのだと思います。できることなら帰らせてあげたい。けれど、現実は難しい。。
そんな仕事中のある日、兄に施設から連絡があり、母の体調がよくない、との連絡。施設の担当医師から、薬も処方してあるので様子見をと言われたそうです。
しかし、その翌日が土曜日。
救急車で母が施設から病院に運ばれました。
熱が多少あった為、受け入れるところは限られ、地元の大学病院が受け入れてくれました。
長い時間、待ちました。
検査をしていた時間だと思います。
母は右の背中が痛いと訴えていたそうです。
検査の結果、腎臓に尿がパンパンに溜まり、膀胱には腸から漏れた消化物が入り込んでいました。
腸と膀胱がくっついてしまったようです。
その時の担当医師からは、年齢的にも体力的にも手術は難しいとのご意見。抗生剤を投与しつつ内科的に治療する方針でした。それでは恐らく完治は無理だろう、素人ながらに考えざるを得ませんでした。
それから母は、絶食で暫く点滴と、とろみの少量の水分で頑張ることになりました。
