黒柴を、救急病院に連れていき、翌日地元の病院に入院して、体調管理をしてもらいつつ、貧血や腎臓、肝臓など、時々不調もあったけれど、心臓は強かった。スタッフの皆様に支えられ、シリンジではあったけど、ご飯も食べ、お水も飲んで、私たちが持参したチュールも舐めさせてもらえました。
首が曲がって、本当は、真っ直ぐこちらを見たかったけれど、見ようとすると首は後ろに曲がってしまう。
それでも、頑張って、面会の時には会ってくれた。
後ろ足はもうすっかり筋肉も落ちたけど、たまに車椅子にも乗せてもらえて、前足で少しずつこいでいた姿も見せてくれた。本当に頑張ってる。
その時は突然訪れました。
私は自分の用事を優先し、早く切り上げたら行ける面会を、二回後回しにしてしまった。予約制ということもあったが、行くと決めて行動していたら。
病院から、電話。私は早退して来ていて、用事を済ませて帰宅した時に携帯がなった。
呼吸が止まったので、直ぐこれますか?
行きます!!
兄にも連絡して、直接向かってもらうことにした。
電話をもらった、恐らく15分か20分前か、呼吸が止まってしまった。特にいつもと変わらなかったそう。
夕方の体調チェックをしたら、かなり弱い心臓の動きとなっていたそうだ。約10分蘇生を試みるも、戻って来なかったので、蘇生はストップしたとのこと。
到着した時には首はもとの通り真っ直ぐで、苦しむことはなかったそうだ。それだけが、救いだった。
入院して約半年、ここまで病院で看てもらった子はいなかっただろう。だから、先生にも看護師さんやスタッフの方々に、黒柴は可愛がられて、アイドルになっていたと、毎日、おはようと黒柴に挨拶するのが日課だったと教えてくれた。黒柴にみんな元気をもらっていたと。
黒柴は、兄だけではなく、病院のスタッフの方々も家族になっていたんだと、嬉しく思いました。
本当は家に帰りたかっただろう。母にも会いたかっただろう。黒柴を育てた母に。何より大好きだった父に。
これから、黒柴は父に会うことができる。
長い間、苦しませてごめんね。でも、少しでも長く、生きていてほしかった。病院でもいいから会いたかった。
黒柴の気持ちを無視してしまったかもしれないけれど、皆を幸せにしてくれた黒柴。
頑張ってくれた黒柴、虹の橋に出発しました。
ありがとう。大好きだよ。