「ねえねえ、デビルマン、アクアライン走ってたよね?」
「なんでそんなサンダル履いて走ってんの?」
「一回目のアクアラインは黒いサンダルだったでしょ?そんでもって二回目は足袋、三回目はそのサンダルでしょう?なんで?」
詳しすぎる…。
「いやあ、これしか持ってないんだよね…」
ここまで詳しく知られてしまっては仕方ない、最近覚えた必殺技
忘却ビーム!!
まあ、そんな技は使えないんすけどね…。
そんな感じで周りのランナーさんと触れ合いながら、沿道の声援に応えながら、渋滞で空気が重苦しくなっている反対車線の車の中を和ませながら、デビルは進む。
やがて海岸線を離れて山側へとコースは変化していくのでありました。
あれだけ練習していなかったのに意外と走れてるなあ…。そう思ったのも束の間、若潮デーモンの攻撃が始まったのでありました。
《続く》