ほどなくデビル生誕の地を通過した頃にはうっすらと夜が明け始めて来た。流石にこの時間に年老いた親を叩き起こすのもどうかということで、ここは華麗にスルー。(一部騒いでいた人もいましたが…。)
夜明けの田舎バイパス道を妙にテンション高いご一行様が行く。まさかこの道を真の姿で走る日が来るとは…。

やがて…
待ちに待った俺たちのセブン-イレブンへ久々の到達。早朝のコンビニを阿鼻叫喚の地獄絵図に突き落としてやるわ…。

こうして、おそらくゴルフに向かうであろう人々を恐怖に陥れると、持参した柿の種をおもむろに取り出し、
ZERO
と書かれたドリンクを補給する。当然ながら走っている途中だ、アルコール度数がZEROと言う意味で缶に書いてあるのだろう。因みにZEROの前にはSTRONGと書いてあったことも、9°と書いてあったのも内緒であるのは言うまでもない。
朝から飲むZEROは格別だ…。
なぜかここまでの疲労が一気に回復したような不思議な気分になっていたのであった。
〈続く〉