最後尾のKブロックにはまともに聴こえるスピーカーすら配置されていない…。
いつの間にか始まったものの、ぴくりとも動く気配のないKブロック、ロスタイムだけで言えば東京マラソンにだって引けを取らないのがアクアラインマラソンだ。
「全く動く気配ないねえ…。」
10分経っても全く動かない。
「これ、結構頑張って走らないと第一関門もキツいかもね…。」
とは言え、このくらいの事は全て想定の範囲内。関門時間の書かれたタイム表をポケットに忍ばせているのは経験値のなせる業だ!
やがて…。
なんとか動き出すが、スタートラインまでの距離もかなりあるため、その間にあるトイレに寄っていた人達も合流。
最後尾のポジションキープしていた筈なのに、気がつくと後ろにまだ結構な人数がいる。
「最後尾で行かねえとメディア露出しないぞ」
ここでまさかの熾烈な最後尾争いが繰り広げられるとは夢にも思いませんでしたわ…。
そんなこんなで、アニメ声の千葉ちゃんに見送られながらスタートラインをやっとの思いで通過したデビルマン、この時間には既にトップはアクアラインに入っているという驚愕の事実を知ることもなく、ゆるキャラ達とたわむれながら歩を進めるのでありました…。
それにしても沿道の応援は凄いことになっている。デビル、タイガー、アンパン…009がハイタッチかましながら通り過ぎるとそこだけ歓声が大きくなるからたまらない!
「デビルマン!頑張れ~!」
この格好でも意外と皆んなデビルマンと呼んでくれるのが嬉しい。というか人の記憶なんて曖昧なのだろうか?ウイングがなくても大丈夫そうなことにちょっとだけ安心した。

こ、これが千葉のおもてなしか…。
地方都市の少子高齢化問題、森田健作知事の責任は重いのでありました…。
《続く》