「ソレイユの丘って、子供連れて遊びに来るには良いところだよ~」
また、暖かくなったら家族と遊びに来よう。そう心に誓うとソレイユの丘の駐車場からお声がけを頂く。
「キン肉マ~ン!」
色も形もだいぶ違いますが……。
丘を下りおり、途中でサンタにぶち抜かれると海沿いの道に出る。唯一この区間は案内表示があまりよろしくなく、迷いそうになるもののハッタマンの力を借りてなんとか乗り切る。
「あ!デビルマン!バットマン!」
のどかな漁村に阿鼻叫喚の地獄絵図を描き出すヒーローズ。
小さな子供連れのお母さんが後ろから追いかけてくる。
「ああ、意外と速い。待って~♡」
俺たちも相当のイケズだな……。大興奮のお母さんと冷めた目をした子供達。そんな子供達としっかり記念撮影してから再出発。
「そろそろ電飾点灯しますかね!」
民家の軒先で支度を整えると遂に暗黒の闇夜を照らし出すデビルエレクトリカルパレード見参!!
前方はハッタビーム(ヘッドライト)後方はウィング電飾で照らし出すという超豪華コラボレーションで進んで行く。
「あ、あれなんだ?」
道の向かいのコンビニから小学校高学年とおぼしき集団から少女が駆け寄って来ると写真を撮られる。
「よし、じゃあ一緒に撮ろうぜ!」
「嫌だ!」
速攻その返事かよ……。
DKには最低って言われるし、JSには完全否定されるし、3人の子持ち社会人の立場ないじゃん…。
失意のどん底に叩き落とされた感のあるデビルマン。それでもなんとか駐屯地脇の道を通り抜け、最終エイドのある手前の信号までたどり着いた。
「この信号を渡ったところがエイドです!」
「あそこの焼肉屋か?」
「いえ、その手前のテントのところです。」
日が落ちて、もはや鳥並みに視力の低下したデビルアイでは暗い場所にある物体を認識出来なくなっていたのでありました…。
【続く】
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