最後の聖戦 奥武蔵ウルトラマラソン その3 | ランニング・デビルマン

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走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

「その靴どしたの~?」
「爪先大丈夫ですか?」
「切りすぎなんじゃ…。」


もの珍しいのか、通気性抜群のデビルシューズが皆さん気になるようだ。


そんなとき、ピンクのVFFビキラを履いた『ゆきさん』が颯爽と追い抜いていく…。
やっぱりVFFで行きたかったけど、脚の故障がしっかり治ってからでないとやはり恐いし…。

そんなとき、どこからかデビルに質問が…

「デビル、今日はどうしてVFFじゃないの?どうして爪先切っちゃったの?」
「いやあ、富士五湖112キロ走って以来脚が痛くてね~。で苦渋の決断でこれ履いてるんだけど、爪が死んじゃうからさ~。これしか選択肢がないわけだよ。」

「いやいや普通脚が怪我してたらレースに出ないって選択肢でしょ…。」




目から鱗とはこのことだ!そうかその手があったかと妙に感心。今の今までそんな選択肢がこの世に存在したこと自体気付かずにいたデビルマンなのでありました…。



ランニング・デビルマン
(提供:ALL SPORTS)


ついに奥武蔵の山に入ると登り坂デーモンの攻撃が始まる。

「登りは歩いて、それ以外は走る、これが完走の極意だ!!」
頭の中に去年の大会でキングオブヘンタ…から伝授された奥武蔵ウルトラの極意が頭に響き渡る。その教えに逆らうことなく、デビルは素直に従い、坂デーモンを攻略していく。


歩く速度が以上に遅い…。


これも増量のせいなのか、それとも暑さデーモンにやられたせいなのか、苦しい展開で進んでいく。山に入れば木陰が暑さを和らげ、真夏でもこれだけ長い距離を移動できるのだ。とはいえ、3キロごとのエイドでの給水は絶対だ。塩とコップ2杯の水分補給は欠かさずに進む。

いつも水蒸気で曇っているデビルアイが乾いたらそれは死を意味する。





カッパのお皿か…。



今回は乾くことなく常に内側から曇っていたデビルアイ、とはいえ水蒸気がつきまくっていると異常に視界が悪く、せっかくの奥武蔵の景色も見ることが出来ない…。残念と言えば残念だがこれもデビルの宿命。甘んじて受け入れるしかないのだ。

顔振ASまでなんとか到達したデビルマン。そこにはなんとオクム名物水掛ビキニギャルの姿が!!折り返し地点にしかいないと言われていたあのビキニギャルがなんと30キロ地点にいるとは!
それまで景色を見るのを諦めていたデビルマン、急いで水滴を拭いて、少しでも視界を確保したのは言うまでもない…。ああ、今年も会えたね黒ビキニギャル…。


「なんか今年は折り返し地点にも素敵なビキニギャルがいるらしいぞ!!」


この情報をデビルイヤーが聞き逃すはずもなく、俄然やる気が出てきたデビルマン、暑さデーモンの攻撃で受けたダメージも少し回復して再スタートを切る。




やがて…

「デビル~!!」

後方からデビルの大好物な女性の声が聞こえた。
なんと、変態を愛して止まない『スナック愛』の愛ちゃん登場!!変態を愛しすぎて川の道でスナック愛を開いちゃう位の変態度をもつ愛ちゃんが遂にウルトラに挑戦していたとは!!

「愛ちゃん、すげーよ!!」
「そんなことないよ~」

しっかりと準備してきたのだろう。歩く速度もきっちり一定だし、下りは走っている。調整不足で駄目駄目なデビルに比べたらなんと素晴らしいのか!!

デビルはこの時思った。ガッチャごんに先に行かれて孤独だと思っていた自分がいたが、回りには沢山のウルトラ仲間がいる。デビルは決して独りじゃないんだ。こんなに嬉しいことはない…。



そして、トップを走る本当の凄いランナー達とすれ違い出したのであった…。


≪続く≫


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