今日もキャンディーズのミュージックがかかるなかユルユルスタート。暑さは昨日と変わらず厳しいのであるが、僅かに湿度が低いのか木陰に入ると気持ち良し。
とはいえ、昨日痛めた脚をかばうことなく連投の
VFF
は容赦なくダメージを蓄積させる。三周もいかないうちに歩きだす始末…。
みんなに構ってもらいたいから『肉離れ』と言っていた貴公子『ガッチャごん』はストーカーダッシュを繰り返している。
やがて、重大な欠陥に気付いた…。
満を持して投入した新品のデビルスーツであるが、新品であるがゆえに糊が効いているのか水分を全く吸収しない…。しないどころか弾いてさえいるのだ。
前日は走る前からウェッティーブルーに染まったデビルマンであったが、今日は
まだら模様
の中途半端なろくでなし状態に。濡れないが故に熱放出が上手く出来ず、体温の上昇が始まる。唯一の救いは歩いているから走っているとき程苦しくない事くらいか…。
「デビルマン今日は全部歩きなの?」
「ちょっとだけ走ってるけどね~。」
幾ら3種目耐久だからといえ、8耐でのこのていたらくぶりには自分でも情けなくなってくるわ…。
でも、全ては自分の選んだ道。嫌なら止めれば良いだけの事。こんな走れない状況時でもデビルの頭の中にあったのは、フルの距離まで到達し
必ずポイントだけは取る…。
この一心だけであった。執念だけがデビルマンを支えていたのだ。お楽しみエイドでの補給も最小限に抑え、ロスタイムを削りながらデビルは歩を進めて行った…。
これがやがて今まで経験したことのない恐怖を味わう前兆だということはまだわからずにいたのであった…。
《続く》
にほんブログ村