実弾
を配りまくって勝手にストップ&ゴーを繰り返す。レース中の独りインターバル走を尻目にデビルは黙々と走る。そう本当に前行く美ジョガーを見つけては
ピッタリ
と張り付くように背後に忍び寄る。これが本物のデビルロックオン!!生半可ではない。下手したら先導の白バイに捕まるのを覚悟の上でストーキング。
見かねたガッチャごんが「みんな見てるから…」といってたしなめるが、そんな事では辞められない。こうする事でエネルギーを補充しているのだから…。
「川越走ってましたよね?」
「奥武蔵走ってましたよね?」
「富士五湖走ってましたよね?」
どうやらデビルの事はだいぶ知られているようだ。あんまり露骨なストーキングはやはり自重したほうが良いのか?走りながら自問自答する。と、およそ走っている時には考えないような事を考えながらデビルは突き進む…。
やがて、ふきっさらしの小川の向かい風がデビルを襲う!!
「くっ…、進まねえ。」
こんな時、ご自慢のデビルウィングは単なる抵抗にしかならない。ところが背後にぴたっと付けると絶好の風よけになるのだ…。
一緒に走った『おち』さんはスリップストリーム効果を存分に堪能したらしい。

(提供:オールスポーツ)
アップダウンが激しいと聞いていたこのコースも、心地いい登りと下りの繰り返し。スピードは出ていなくても確実にアップダウンの耐性は強くなったと思われる。
やがて、トンネルが向こう側に見えてきた…。
(続く)
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