スタート１キロで『焼き芋』という、ウルトラでも有り得ないような攻撃に朋友のガッチャごんが叫んだ。
デビルは給水所で飲みながら食べようと決め、温かい芋を手に持ち走り続ける。
「ランニングデビルマンさんですか？」
後方より美ジョガーさんからお声がけをいただく。どうやらいつもブログを読んでくれているらしく、富士五湖も参戦するとのこと。デビルのことを褒めて下さるのでとっても嬉しくなる！
（ああ、この方になにかお礼をしたい…）
（は！そういえば今日は俺サンタさんだったよ…。）
「はい！これクリスマスプレゼント！」
川越名物焼き芋を美ジョガーの手に握らすデビルマン、決して
持っているのが面倒くさくなった
からでらない。気持ちを表したかったんだよ…。ごめんね…。
そんなこんなで、川越の観光スポットに繰り出すＤ＆Ｇ、沿道の声援も周りのランナーも人が沢山いて賑やかだ。
「バットマン～」
「マジンガー～」
「黄金バット～」
一緒にいるガッチャには
「月光仮面～」
というお声がけを頂き、キューポラのない街川越は老若男女が入り混じる酒池肉林のカーニバル状態に！
ガッチャごんがスルスル抜けていく人波もデビルウィングが邪魔で前に出れないデビルマンは
ガチラン
とはほど遠いスピードで突き進む。
（もしやこれが『仮装してファンランしました～』ってみんなが良く言っているやつなのか？）
常にデーモンと真剣勝負しかしたことのなかったデビルマン、サンタさんマジックで愛嬌ふりまきながら川越の街を堪能した。
但し、ご自慢のデビルアイでは認識率６０パーセント位ではあるが…。
やがて、闘いは街中を抜け郊外へとコースを変えいくのであった…。
（続く）
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