前日も暑かったが、この日はそれにも増して太陽が照りつける展開。前日の疲れを引きずる真夏のデビルマンは既に序盤戦で歩きが入る位ヘタレていた…。
それでも緑多い公園内は木陰もあり、なんとか日射病デーモンや熱射病デーモンの攻撃を紙一重で交わして行く。
3種目耐久レースと8時間耐久レースは同時開催な訳だが、3種目に出場している選手は
4桁のゼッケン
で、前日使ったゼッケンを背中に付けているので8時間だけ出走の選手とはすぐに見分けがつく。歩きの入ったデビルマンを抜かしていく4桁ゼッケンを見るたびに、自分の力のなさを痛感してデビルマンは悲しい気持ちになる…。俺にはこの種目に出るだけの力はまだ無かったのか…。
しかし、それと同時に、追い抜き様に声をかけてくれる人も多く、昨日からずっと一緒に闘っているという妙な連帯感みたいなものを勝手に感じつつ、これまた勝手にこう思う。
『君が行くなら俺も行く…。』
このときデビルマンは決心した。たとえ走れなくなったら歩いてでも、歩けなくなったら這ってでも最後まで闘い続けると…。
《変態の遵奉すべき精神》
一、変態は勝手に自分の中でストーリーを作って盛り上がる事が出来る
悲壮な覚悟でデビルマンは半分とろけた
青バター
になりながら、所沢航空公園の周回コースをゆっくりとではあるが進んでいく。
一定の距離を制限時間内に走る距離走ではなく、時間走だからたとえゆっくりでも止まらなければ記録を伸ばせる。エイドでのんびり休憩する事もなく、今年はタイミングが悪かったのか
泡の出る飲み物
に遭遇する事もなく、ただひたすら体力と気力の限界ギリギリで周回するのみ。
「あ、デビルマンだ!!」
「デビルマーン、頑張れ!!」
子供達にもらう声援にも手を挙げて応えるのが精一杯で、あまり気の利いた受け答えが出来ずに申し訳ないが、本当の闘いとはこういうものなのだと身を持って教える事がヒーローに出来る最後の役目なのかもしれない。
すると、エイドでスタッフの人から嬉しいプレゼントが
(提供:チェリースポーツ)
はい、かき氷に使った残りの氷、『氷せんべい』です。泡の出る飲み物には巡り会えなかったけど、最高のプレゼントに喜びながらデビルは耐久レース最後の闘いに挑んで行く…。
次回、地獄の耐久レースフィナーレ編に続く…。
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