デビル塩
は体表面に付着するだけではなく、デビルリュックまで白く変えていた…
「し、塩…。」
体外に放出された塩分を補給するのに、私設エイドのテーブルからお声がかかる。
「塩あるよ~」
テーブルの上に置かれたアスリートの塩分補給のために用意された小瓶には思いっきり赤い字で
食卓塩
と書かれていたが、これが一番効くんだよという説明にデビルマンは迷わずデビルハンドに塩をとり多めの塩分補給。
か、辛い…。
私設エイドでは水分補給などない。もう少し先の公式エイドまで口の中カラカラでデビルは突き進む。なんとなくナメクジちゃんの気持ちが分かった気がした…。
でも、この塩が効いたのか、苦しいながらもデビルは立ち止まる事なくペースを落としてはいるものの走り続けるのであった。
「やっとデビルマンに追いついた!」
この日、デビルとガッチャ以外にもう一人彩湖の平和を守る為に登場した子供達の人気者
マリオ
に遂に抜かれる…。
そう、この日彩湖の子供達からの人気を独り占めしたのはデビルでもガッチャでもなくこのウルトラマリオだったのだ…。
折れそうになる心をなんとかつなぎ留めてデビルマンは彩湖を守る最後の闘いへその身を投じるのであった…。
(続く)
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