飛雄馬が引っ張っていたローラーのことを『コンダラ』と呼ぶものだと思っていたデビルです。
さしずめ、足腰を鍛えるためにこのレースに出たかのように、前傾で踏ん張りながら前へ進む。こんな強風でも、幾多の闘いを経て補強をいれてあるデビルウィングはなんとか持ちこたえている。
恐らく、『デビルマンでマラソンを走った距離』ギネス記録に認定されてもおかしくない経験を積んでいるが故に、こんな悪条件でもデビルマンであり続けられるのであろう…。
さらに、こんな強風でも決して吹き飛ばされる事が無いように、わざわざ仕込んだ
お腹の脂肪
が重りとなって海の藻屑になることだけは避けられた…。(嘘)
やがて、三浦の最大の難所と思っている15キロあたりの上り坂に差しかかる。向かい風、上り坂、氷雨と恐怖の三重苦デーモンが襲いかかってくるとデビルの脚は止まる寸前に。
スコッチガード効きやしねぇ…。
責任を他になすりつけて、すこしでも気を紛らせてデビルは進む。とにかくガソリンスタンドを超えればその後は重力に任せて一気にゴールめがけて突き進めるはずだ。
やがて、目標地点を通過すると残っていた体力をつぎ込み、少し早めのデビルスパートを炸裂させる
「デーヴィールー!!!」
終盤疲れたランナーを次々とパスし、海岸線に潜むデーモン一族を次々と撃破。
「あぁ…、デビルマンに抜かれた…」
追いすがるような阿鼻叫喚の声を尻目に、デビルマンはひた走る。栄光のゴールめがけて風を切る。途中のラブホに寄って1人で休憩しようかとも思うがそれは踏みとどまりながら…。
やがて、ゴール手前のアメブロランナー応援団の前でハイタッチアンド握手してついにゴールへ飛び込んだ…。ゴールには追いつくことの出来なかったtomoさんが待っていてくれて、互いの健闘を讃え合った。
これで三浦の平和は守られた!!
しかし、まだまだ闘い続けている人達がいる。デビルマンはびしょ濡れになった体で再び沿道に立つと最後の闘いに挑んだ…。
次回、フィナーレへ続く…。
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