霊園を抜け、コースは一面の大根畑を抜ける道へ。
デビルロックオンで美ジョガーにピッタリ付こうとするも、そんなことはお構いなしにtomoさんは前へ前へ。ウィングが邪魔でなかなか同じようには行けないものの、それでもなんとかしばしランデブー走行。
やがて、対面で折り返しランナーとすれ違う所へ。
デビルはデーモンから平和を守るために走るわけだが、対面通行の場所では必ず中央寄りに進路をとり、行き交うランナーにパワーを与えるのが自分の使命と信じて止まない…。
ここで、tomoさんとはしばしのお別れ。
「デビルー!」
「issaさーん!!」
「デビルマーン!!!」
幾多のランナーと声を掛け合い、手を振り合い、ハイタッチをかましデビルご満悦で突き進む。
タイムは二の次。
ふざけてなんかいない。
でも、やることだけはきっちりとやるのがデビルの流儀なのだ。城ヶ島大橋を渡り、折り返しのかなり手前で先行したtomoさんとすれ違う。
結構差がついたな…。
対面通行が無くなってからが本当の闘いになることをこの時デビルは察知した。
折り返してから、後続のランナーにもまたまた愛と勇気を与えながらデビルは走る。三浦の平和を守るために、デビルはひたすらセンターライン寄りをキープするのだ。
やがて
対面通行も終わり、風車のある宮川大橋に差しかかると…
それまで経験したことの無いような突風がデビルに襲いかかる。
う、ウイングが…
本気で前に進めない。霊園の坂のほうがまだましだ。ご自慢のデビルウィングは今にも吹き飛びそうな位激しくはためいている。これほどの風の攻撃はいままでに受けたことがない…。
前傾姿勢をとり、タイヤをひきずる星飛雄馬のように踏ん張りながら進んでいく。
くっそー!!
おもわず悪態を突きながら、寒風吹き荒れる三浦でデビルマンはデーモン一族と闘い続ける。己の命と引き替えるかのように脚を出して進んでゆく。だってこのままtomoさんに追いつけなかったら
後で何言われるか分かったもんじゃない
んですもの…。
≪続く≫
にほんブログ村