スタート位置はいつものように最後方。前に並んだアフロ軍団が後ろを振り返ってつぶやく。
「あ、デビルマン」
「なんか太くない?」
この言葉、デビルイヤーが聞き逃すはずはない。
コラコラーと集団に割って入るもそのまま記念撮影に移行。なんて緊張感のないスタート前なのでしょう。まるでこの日の所沢の天気のように穏やかだ…。
スタートしてからはキロ5分30秒位で進む。ガッチャごんさんのウルトラ練習用ペースに引っ張って貰いつつ、前行くランナーを次々とデビルロックオン!
後ろから日が射す場所では、地面に映る異形の影に恐れおののき、振り返ると阿鼻叫喚の悲鳴を上げる人が続出…。
影が見えない所ではクリスマスバージョンデビルの
シャンシャンシャン…
迫り来る鈴の音が地獄への招待状だ…。
「デビル師匠、抜くときに必ず美ジョガーの後ろに一旦つきません?」
ガッチャごんさんの鋭い指摘が飛ぶ。
バレた?
長く苦しい闘いなのだから、そのくらいの楽しみは許して欲しいものだ。決して変態だからではない、闘いの儀式みたいなものだ…。
それはそうと、今日の所沢航空公園、ランナー以外にもなぜだかコスプレイヤーがやたらと多い。
デビルとガッチャは嬉しくて愛想振りまくも、あちらは至って無関心…。
げっ、あれで走ってるよ…。
髪の毛が青色になったコスプレ姉ちゃん達がボソッとつぶやく。
後から分かった事だが、どうやらコスプレのイベントやってたみたいで、所沢航空公園はコスプレランナーとコスプレイヤーが入り混じった魔空間と化していたのであった。
次回、デビルアイは無敵の力を発揮するに続く。

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