丸々1週間の休足のお陰か、デビルマンの脚は最近の中ではかなり調子が良い。しかし、山中湖に向かう途中ですでに違和感が…。
ここは迷わずこの日の為に極秘ルートより入手した
『ロキソニン(痛み止め)』
の投入を速攻決意!
荒川では財力にものを言わせ、女に溺れたデビルマンはついに薬の力に頼ることに…。
およそウルトラマラソンを走っているときには考えないようなことを考えながらも、痛くなる前に飲んでおけば元気百倍と言うわけで、山中湖のエイドでデビルリュックから取り出そうとすると…
無い!!
これもデーモン一族の仕業なのか…。いくら探しても見当たらず、見えるのはガスター10とDSライト…。
デビル愕然…。
スタート15キロで早くも心の支えを失ったデビルマン。この先痛み止め無しで闘い続けるのはあまりに酷だ…。
絶望の淵で危うく崖下に転落しかけたデビルマン、そこへトイレ休憩で遅れていた姫が登場!!
「デビルマン、どうしたの?」
「痛み止めを飲もうとしたら見当たらないんだ…」
「じゃあ、姫の痛み止めをあげる。」
そういうと、背中に背負ったくま子から『セデス』2錠を取り出してデビルマンへ投入。
姫、ありがとう…。姫こそマラソン界の妖精だ…。
あとはデビルマンがマラソン界のデビルマンとなるだけ。姫の痛み止め効果があってか、この先はキロ6分ちょっとのラップを刻みつつ、山中湖の早朝パトロールを堪能。
富士山も綺麗でした…。
こうして山中湖の平和を守ったデビルマン、今度は一路河口湖へ。
山中湖から河口湖へはメインストリートの国道を通って行かなくてはなりません。街中をデビルマンが進むとき、道逝く人々、行き交う車の中からも阿鼻叫喚の声が。
車で追い抜きざまに声援を贈っていただいたりしながら、河口湖への長い橋を渡る。
そして、ここからこの日一番の強敵となった『風デーモン』との闘いの火蓋が切って落とされる。
橋を渡るときから突風にあおられ、デビルウィングがあらぬ方向へと吹き飛びそうになる。それでもウルトラ用に試走までして完成させたデビルウィングは空気が抜けることもなくきっちりと抵抗としての役割を果たすのでありました。
それから途中、鉄の馬にまたがって爆音をまき散らしながら走るヤンキーな兄さん達には
「馬鹿じゃねーの」
とののしられながらも、くじけることなく河口湖を突き進むデビルマン。気がつくと、ついに生まれて初めてフルマラソンの距離を超えたのでありました…。
ここで富士五湖名物ウルトラ川柳。
『フルを超え 春を迎えて 昼はまだ』 (朝5時から走ってると時間の感覚が狂います)
『デビルマン 結局ライトは 出番無し…』
ということで、次回はフルマラソンを超えた時からがウルトラの本当の闘いの始まりだと言うことに気付いたデビルマン、うどんの魔力にすべては狂ってしまったのです…。
