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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)13分8秒40

鎧坂哲哉(旭化成)            13分12秒63




 この時期、ヨーロッパのレースで記録を狙うというのは常套手段で、5000m・10000mの日本記録は、数十年来、こうして更新されてきました。

 5000mという種目で日本記録が5秒近くも更新されるというのは本当に凄いことなのですが、今回の場合~


 (1)8年もの間、日本記録が更新されず、その間、世界との差がどんどん開いていった…。

 (2)このくらいではきっと走ってくれる!と期待された選手達が、次々に消えていった…。

 (3)大迫選手なら、いつか必ず12分台で走ってくれるはず!と、本人もファンも信じている!

 ということがあって、歓喜・感動・興奮!!…というよりも、ホッと一安心~という感じの方が強いかも知れません。

 
 この5年・10年・20年・30年!という単位で見ても、高校生・大学生・実業団の5000m・10000mの平均的なレベルは飛躍的に向上しています。

 それにもかからず、トップの水準がほとんど変わらない…。妙に横向きにだけ膨張したピラミッドの形成に、多くの関係者やファンがイライラ、ヤキモキ、がっかりしていたというのが実情です。


 そんな中、ナイキ・オレゴン・プロジェクトに加わり、メチャクチャな期待を背負いながらも、日本選手権における万年2位伝説を今年も払拭できなかった大迫選手が、遅ればせながらも、ここで1つやってくれた!のは大きいですね。

 
 この世界には、不思議に「記録の壁」というのがあって、何人ものアスリートが果敢にチャレンジしながらも達成出来ないで年月だけが過ぎていく~ということがあります。
 
 しかしながら、また不思議なことに、誰か1人が突破すると、堰を切ったように、次々に後が続いてくる!ということも。

 
 あの人が出来なかったんだから、俺にも出来ない…

 あの人に出来たんだから、俺にも出来る!



 スポーツ心理学の分野になるのかも知れませんが、こういう心の作用ってあるのかな、と。


 今回の結果を見て、村山兄弟なんか「俺だちだって、このくらいでは走れる!」と思ったに決まっていて、更にその下の水準でも、「13分10秒はともかく、13分20秒なら~」というように考えが変わってくる選手がたくさん出てくるはずです。


 10000mは時間の問題(おそらく今シーズン中!?)~そしてその後はマラソンも、堰を切ってくれるのでは!と大きく期待しちゃいます!!
 
今年は、公認コーチの義務研修の期限の年で、やっと終わりました。。。


 義務研修~~日本体育協会の公認コーチが、その資格更新のために受講を義務付けられている研修です。4年に1回なんですけど、けっこう大変というか、正直、面倒くさいところもあります。。。まさに「義務」だから仕方ない…って感じで会場にきている人も少なくないような。

 講義を聴いているだけならいいんですけど、研修ですので、簡単なワークもあったりします。これがけっこうプレッシャー…。

 2~4人くらいのグループで、ああだこうだとディスカッションするだけっていえば、それだけなんですが、なにしろ日体協の公認コーチの人ばかりが来ている研修ですから、けっこうなツワモノの先生と組むことになることも普通にあります。

 しかも、ボートとかフェンシングとか体操とかバレーボールとかとかの種目で、よく分からないけど、そちらの世界ではたいへんな実績、お立場にあるような指導者の方々と同じグループになったりすることもあるので、そこが大変なわけです。

 オリンピックでメダルを! 目指せインターハイ! 頑張れ小学生! そして市民ランナーです。。。なかなか噛み合わないんですけど、刺激にはなりますね~。
 

 もっと勉強しないと!!…と、4年に一度、この時だけ思います。。。


「夏合宿マスタープラン」という特集に、他のいくつかの主要ランニングクラブさんといっしょに取材協力しています。

 
 我がe-Athletesのご提供プラン?は~

  <正会員限定夏合宿> と<秋のオープンランニングキャンプ>の2本です。ん?夏合宿プラン…?

 
  
  <正会員限定夏合宿> は、文字通り、正会員様限定です。練習会会員様、陸連登録会員様、会員以外の方は、ご参加いただけません。

 入会と同時にお申し込みになられるのは可です。

  <e-Athletesのご案内

 <秋のオープンランニングキャンプ>も、文字通り、オープン!ですので、どなたでもご参加いただけます。
 
 詳細とお申し込みはこちらから~

 
 あと、しばらくブログを放置していたのでご紹介し損ねていましたが、ウチの宮川が連載しています。P46<中級者のマラソントレーニング




ランニングマガジンクリール 2015年 08 月号 [雑誌]

ベースボールマガジン社 (2015-06-22)



だいぶ長い間、放置してましたね。。。


 突然ですが、「ランナーズ」関係のお知らせです。

 付録の「Discover"走"japan」の裏表紙のミドリ安全様の塩熱サプリPRに、恒例?の漫画!で登場しています。

 以前より少し男前になっているような、、、

 
 


 それから予告です。
 本誌にも予告で出ていますけど、来月号のウチの朝ごはんに登場することになりました。
 
 ずいぶん前に一度、お断りしたんですが、リベンジされ、お受けすることになりました。1か月先ですが、お楽しみに!

ランナーズ 2015年 08 月号 [雑誌]

アールビーズ (2015-06-22)

 もともと、「公認申請予定」であり、結果的に公認されなかったってことは、先月、19日だかの時点で分かっていたことですが、今日、NHKで大々的に報道されましたので、、、


 要は、42.195kmのレースではなかった…ということです。(短かった…)

 そもそも、公認大会ではないので、公認タイムにはならないのですが、それでも一応、「マラソンのタイム」ってことでは、考えておきたいな~というのは普通、あるかと思います。

 また、公認タイムではなくても、公認コースで出したタイムは全日本マラソンランキングや、別大のカテ3の対象にはなります。今回の場合は、それもダメってことになりますね。


 ちょっと整理しておきますが~


 公認タイム= 公認大会で、公認コースで計測された正式計時

 公認大会= 都道府県陸協が主管する大会

 公認コース= 日本陸連の規定に基づき、正式に計測され、申請・認可されたコース

 
 主管というのは、簡単にいうと、陸上競技協会が規則に則って競技を運営することです。大会運営とはまたちょっと違います。あくまでも、競技を「試合」として運営するってことですね。
 今回は、陸協は、運営協力はしていますが、主管はしていません。。。

 昨今の都市型マラソンのほとんどは公認大会ですが、横浜マラソンだけは、最初から違っていました。まあ、そこにはいろいろ経緯はあるのですが、、、

 <公認大会でも、コースは公認ではない>ことや、<公認大会ではないけど、公認コースを使う>~ということは、どちらも良くあることです。

 ただ、公認大会でなくて、コースも公認でなければ、マラソンでもなくなっちゃいますので、実態は、「ランニングイベントで、マラソンに近い距離を走った」だけってことになってしまいますね。
 最初から分かっていれば、それでも良いのでしょうが、今回は、後出しっぽかったところがいろいろ問題視されています。

 
 そもそもが公認タイムではないので、国際大会等の参加標準記録云々の問題はありませんが(一部、公認タイムになると思っていた人もいるかも知れませんが)、前述の通り、全日本マラソンランキングや別大カテ3、大阪マラソンの市民アスリート枠の対象から外れてしまうのは大きいですね。。。


 そしてなによりも、初マラソンだった方~
 あの、42.195Kmを完走!!…したはずだったのに、、、