(3)故障
疲労~体調不良~故障~と広義で考えて良いのですが―。
日本の長距離・マラソンが弱くなったのには、いろいろ複合的な要因があるのですが、昔より決して練習量が減った…ということはありません。
むしろ今の選手は、一昔前のトップ級=現在の指導者層がビックリするくらい良く練習しています。
が、それが仇となり、疲労を溜め込み、体調を崩したり、故障したり、再起に時間がかかったり、再起できなかったりしている…ということがあります。
日本育ちの北京五輪男子マラソン金メダリスト;故サムエル・ワンジル選手は「日本人選手は練習し過ぎでいつも疲れている」というようなコメントを残しています。
世界―の選手に「練習し過ぎ」と言われちゃうわけですから、どんだけ練習してんのか!?という話ですが、けっこうこれは深刻な問題かも知れません。
実際、その北京五輪くらいから現在に至るまで、世界陸上・五輪のマラソン日本代表選手の故障・欠場が相次いでいる…という現実もあります。今回も、故ワンジル選手の元同僚、今井選手が欠場になっちゃいましたね。
しっかり練習して、きちんと調整して代表になる ~ 世界と闘えるよう、もっともっと練習する~ 練習し過ぎて、調子を落とすか体調を崩すか故障する ~ 欠場するか、本番でボロボロ…。
―みたいなことを延々と繰り返しているような。。。
競技スポーツにおいては、勝つことと故障することとは紙一重でもあるのですが、どうも向こう側の方に寄ってしまっているような感じもします。
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