陸上競技の最初の種目は、女子100m予備予選でした。
予選ではなく「予備予選」です。予備予選を勝ち抜くと、普通の予選に出場できます。
オリンピックは、世界中のトップアスリートだけしか出場できない!…わけではありません。200か国にも及ぶ国々のすべてがなんらかの種目のトップアスリートを必ず抱えているわけではなく、スポーツ全般に発展途上的な位置付けにある国はたくさんあります。(特に女子種目)
団体競技はほとんど大陸別の予選を勝ち抜かなければなりませんが、陸上競技や水泳の場合は、参加標準記録や世界ランキングによって出場の可否が決まります。
その一方で、国内で誰も参加標準記録を突破できなかった場合、男女各1名ずつ、どれかの種目に出場できるという特別な出場枠があります。
これには普及的な意味合いがあり、誰かにオリンピックという場を経験させることで、その国のスポーツの発展を促すということです。非常に重要な枠ですね。
この枠は、混成競技やリレー以外、何に使っても良いのですが、そもそもスポーツがそれほど普及していないわけですから、その多くは男女ともに100mに使われることが多いのです。
そういうことで、100mのエントリー数はけっこうな数になり、そのままでは2次予選(準々決勝)を設けなくてはならなくなり、選手の負担が増え、タイムの期待も薄れます。
そこで、この枠で出場権を得た選手だけで予備予選を実施し、これを通過した人を通常の予選に出場させようということになっているのです。
今日の女子100m予備予選には3組27名の選手が出場。アジアやアフリカ諸国の選手が目立ちます。パレスチナの選手もいましたね。
レベル的には、日本の中学~高校生くらいですが、10名の選手が正規の予選へ駒を進めました。
NHK大河ドラマ「いだてん」でも描かれていましたが、日本も初出場のオリンピックでは大苦戦の上惨敗しています。しかし、この時に現地から持ち帰った器具や見聞きしたトレーニング方法などがその後の陸上競技の発展に大きく寄与しました。
今の時代にもそういう機会があるわけですね。