木崎良子選手~
ロンドン五輪でまったく通用せず、そのままバーンアウト気味!?という話もありましたが、見事に復活どころか、一回り大きくなって戻ってきましたね。
日本女子長距離界の構造的な問題として、<高校で競技的に叩かれ、大学で社会的にスレるか身体的に太る>…という消えていくパターンがあるのですが、それをすり抜け、大学→実業団→マラソン進出~という、そうなりゃ、たいしたもんだという理想形を実現した極めて数少ないエリート選手の1人です。
ずっと順調過ぎたので、オリンピックの惨敗から立ち直れないのではないか~とか、もともと競技的にクールなので、これでおしまいと考えてもおかしくない~とか、彼氏がいると公言しているくらいだから、寿引退も…とか、いろいろ言われていましたが、どうしてどうして、、、
国内屈指のスピードランナーでしたが、男子もそうであるように、スピードをマラソンに使えない・スタミナがないので、スピードを生かせない~という日本勢全般の課題を打破しての2時間23分台~ラスト勝負で競り勝つ!というのは大きく評価できます。あのスパートは、学生時代、トラックや駅伝でブイブイ言わせてた頃を彷彿させるものでした。
野口みずき選手~
<高校で競技的に叩かれ、大学で社会的にスレるか身体的に太る>…という困ったちゃんパターンの対応策として、<高校であまり叩かれていない選手を、大学に送らず、実業団で箱入りで育てる>というパターンが確立しており、その代表格で世界の頂点に立ったのが彼女です。
オリンピック金メダリストですから、もう、そこまでしなくても、、、と思くらい故障と闘い続け、復帰を目指し続け、昨年のこの大会でも大きな見せ場を作ってくれましたっけね。
今年も、大阪欠場、名古屋シフトで暗雲が漂いましたが、実に見事な復活ぶりでした。もう、あとちょっとかな~。
TVで、Qちゃんの「お疲れ様~」に、「ビミョー!」の一言が笑えましたが、国内2位の24分台というのは、確かにほんのちょっと微妙な結果だったかも。ただ、それだけまだ課題を残し、上値も残っているということでしょう。世界陸上、ぜひ選ばれて欲しいですね。