2時間03分02秒~~って、どんだけ速いか、よく分からないくらいのタイムです。。。
このタイムが公認されないのは、ボストンマラソンのコースが、公認コースじゃないからで、それを聞いて「えぇ!?」って方もおられることでしょう。
2004年に国際ルールの変更があり、公認コースの条件として「スタートとフィニッシュ地点の直線距離は、レース距離の半分以下」「スタートとフィニッシュの標高差はレース距離の1000分の1以下」でないといけない、ってことになりました。ボストンのコースは、この両方に引っかかります。
これは、ワンウェイコースで、ずっと追い風になる可能性があったり、全体に下りになっているようなのはNG!ということで決まったわけなのですが、今回まさに、その通りのことが起こったというわけですね。
ちなみに長野マラソンも、このルールに触れるということで、この年にコース変更しています。世界中でそういう大会がいくつかあり、けっこうな騒ぎでした。
で、そういえばボストンは、コース変更してなかったんですね。。。後から出来たルールに合わせる必要はない!というプライドかな。マラソンの前にボストンマラソンありきって感じです。
でで、 「心臓破りの丘」で知られるボストンマラソンですが、意外にも全般的には下り基調です。ただ、100年を超える歴史の中で、「だから良いタイムが出た」~ということは、ほとんどなく、むしろタイムの出ないコースとして知られています。今回は、追い風が6~8mも吹いていたということですので、そっちの影響がより強かったということなんでしょう。
ででで、それでは今回、その追い風&下りのアドバンテージがどのくらいあったのか?というと、それは分かりません。人類のマラソンは、まもなく2時間02分台に突入するのか?というと、はたしてどうでしょう。。。
<ポジティブな見解>
いくら条件が良いとはいえ、そのアドバンテージはせいぜい1~2分ではないか、、、という考え方。それでいて、2時間03~04分台続出は、やはり一気に高速化が加速した可能性があるということ。
また、女子や日本選手のタイムが平凡であったことからも、風がそう大きく影響したわけでもないだろう、とも考えられます。
また、そもそもの世界記録;2時間03分59秒は、皇帝ゲブレが、そのピークをとっくに過ぎた頃に出したタイムであり、その頃のゲブレに匹敵するか、それ以上の力を持つ選手が出てくること自体は不思議でもなんでもありません。決して、驚異的な世界記録ではない、ということです。
いや、ゲブレ自身が全盛期にマラソンをやっていれば、とっくに2時間02分台は出ていたかも知れません。。。
<ネガティブな見解>
男子の上位の顔ぶれ、タイムをず~と見ていくと、やはり出来過ぎだろう、相当かさ上げされたタイムではないか、、、という考え方。
強い追い風を上手に利用するには、相応に筋力も必要なので、女子にはあまりプラスには作用しなかった~男子のトップクラスだけの恩恵だった~と考えることもできます。
<再現性はあるか?>
これから次々に2時間03分くらいのタイムが出てくるのか?また、今回の1・2位のムタイ、モソップの両選手も、次のマラソンで凄いタイムを出してくるのか?
個人的には、すぐにはそうはいかないかな、と感じています。
ただ、もう少し下、2時間05分前後の層は更に厚くなってくるのではないか、、、そんな中から数年内に2時間02分台を狙えるような真のニューヒーローが出てくるのでは…?と考えているのですが、さて、どうなるでしょうね。