官能小説 グッド・ジョブ VS デジタルSEX 15 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

電話の向こうには聞きなれた

声が聞こえた

「お久しぶりです」

「いま、仁美さんから電話があった、

亮君やっとやる気になったようだな」

「はあ」

「ちょっと相談したいことがあるから、

明日こっちへ来てくれ」

そう言って飯田は電話を切った

「誰?」

智子が怪訝そうな顔をして聞くと

「飯田さん」

「あらら、一発目は飯田さんかしら?」

「うふふ」

三人は笑うのを見て亮は困ったような

顔をした。

翌日11時に亮はコマ劇場脇のビルの

五階の飯田を訪ねた。

入り口にはいつものボディガードが立っており

応接室へ通された。そこの応接室の椅子には

強面のやくざ風の男が座っていた

「こんにちは」

「おお、亮かよく来たな、ちょっと待っていてくれ」


亮が入り口に立っていると

飯田はその男に向かって帰るように合図をした

「じゃあ、今日の四時に取りに来い」

「はい、お願いします」

男はそう言って頭を下げて部屋を出て行った

「亮、よく来たな。座れ」

「はい」

「何が良い。お茶か?コーヒーか?そうかじゃあ飯でも食おうか」

「はい」

二人は新宿三丁目近くの

「もつ鍋の玄海」へ行った

「それで用件は?」

「うん、お前さん歌舞伎町をどう思う?」


「はい、風俗、ぼったくり、キャバクラ、

ホストクラブ。怖いところです」

「うんうん、私もそう思う」

「それで」

「うん、私も商売をやろうかと思ってな」

「歌舞伎町でですか?」

「いや、どこでもいい」

「どれくらい予算で」


「いくらでもいい、まあとりあえず20億円くらい」

「20億円ですか?」

「必要ならもっと出すぞ」

つづく