年も押し詰まった12月、二つの古い町並みを訪れる北陸旅行に行きました。
一日目に訪れたのは超メジャーな金沢です。
雹も降る寒気襲来なお天気でしたが流石に人出は多い茶屋町。
古い町並みを基礎に観光に振り切った町はテーマパーク的楽しさでした。
東海地方でいえば、お伊勢さんのおはらい町おかげ横丁的楽しさ。
食べ歩き禁止なのはガチャガチャと町の雰囲気を崩さない良い判断と思います。
いや、食べ歩きもそれはそれで楽しいのですが。
個人的にいちばんヒットしたホーロー看板・・・大日本消防協会は昭和14年より以前のものです。
あちらこちらのサイトで見られる大観光地なので金沢の写真はこのくらいで笑。
町並歩き趣味的には二日目、福井県の三国湊訪問がワクワク。
金沢からの帰路、福井で電車を降りてえちぜん鉄道に乗り込みます。
終点ひとつ前のメチャ綺麗な新築三国駅で下車、またパラパラと雨が降ってきた。
お腹もすいていたので駅に近い福寿しさんというお寿司屋さんに駆け込みます。
回るレーンの無いお寿司屋さんはいつ以来か思い出せませんがせっかくの北陸なので魚食べたいし奮発!
カウンターでゆっくり、大将も話の楽しい良い席でした。
美味しく鮨を食べれば仕方ありません、ちょっと、いや、まあまあお酒を飲んでしまった笑。
入るときは雨に追われ、出るときはほろ酔いでいい気分だったためお店の写真を忘れたのでストビューで。
さて町歩きです。
北前船で栄えた三国湊、今はほぼ漁港になってしまっているようですが歴史ある町はどんなんだろうと古い町並みの残っているという方向をノープランで見当をつけて歩きます。
福寿しさんを出て真っすぐ歩き最初に目に入ったのは角にあるお食事処の建物は「マルカ」。
角の壁の落ちたコカ・コーラ看板が特徴的です。
錆サビ看板の欧風料理という売りが良いなぁ、どんなもの食べられたんだろ。
タイル張の曲線的なショーウインドウにメニューが並んでいたのかも?
おおなんだか見たことないすごい造形の建物が。
これが妻入りの建屋本体に平入りの顔をつけた「かぐら建て」という北陸独特の建築ということです。
なんと複雑な造形なのか、しかもこのかぐら建ての家、この後かなりたくさん見られました。
前から見るだけでは全くわからないですが横から見るとホント独特な建築です。
武澤履物店さん。
てかこの一つの四つ角だけで目を奪われれる建物ばかりで先に進めませんがこのそば屋さんは盛安さん。
通りを見通すと楽しみな屋根型がいくつも見えます!
波屋さんでお土産を物色、アレを買いました。
どうやら一階の銅張屋根がむくっているパターンが多いようです。
凝った二階のお多福窓。
「表具師 玉川 」という風情のある看板、窓のパターンも整然としてて面白いです。
次から次へと現れる古民家、こちらは塀のデザインが秀逸です。
玄関脇はばったんと下ろす縁台かな。
交差点の先にもまだ町が続いています。
ココを左に曲ったところで、福寿しさんで教えてもらった冬の福井土産、水ようかんの和菓子屋さん、にしさかさんにお立ち寄り、水ようかんをお土産にゲット。
間口は狭いですが新しい玄関もお揃いデザインでメチャ連子格子。
袖壁角度に堂々大きな看板のお店、和泉金物店さん。
裕福な古くからの町に必ずある山車蔵やはりありました。
今まで見たなかでも珍しいガラスの窓の蔵。
これは・・・なんと逓信省の境界柱石。
調べると逓信省があったのは昭和24年まででした、貴重なものです。
呉服屋 田島屋さん。
ここにも和菓子屋さんがありました。
古くからの町には和菓子屋さんが多い!
こんなたたずまいの和菓子屋さんなら入らずにはいられません。
鶯餅本舗甘林堂さん。
享保四年創業とのことで、看板商品の鶯餅をお持ち帰りです。
勝授寺前を右に曲って一本海側の道を折り返します。
ここまでも十分レベルの違う古い町並でした。
ここからはマップにある古い町並みメインストリート的な「きたまえ通り」を、三国港駅に向かって歩きます。
この洋館は旧森田銀行、内部見学できるのですが今日はお休みでした・・・。
ここでカフェのカルナさんでコーヒー休憩。
また写真はストビューから。
とっても目立つこちらは表示通りの骨董品屋さんかと思ってましたが、帰ってから調べると現在はフレンチのレストランが入っているようです。
いやー、三国湊の町、とんでもなく見ごたえがあります楽しい!
めっちゃ楽しく歩きつつ続きます。