守りたいモノ‐23‐
普段、好きだと言ってくれる事なんて
ほとんどなかった。
なのに、男の意地も
プライドも捨てて……
わたしを求めてくれた。
わたし……
愛されてたんだね。
必死に押さえ込んだ。
今の自分に……
泣く事は許されない。
翔真…………
守りたいモノ‐22‐
「え……」
「翔真が距離置こうって言ったんじゃん!!」
「……1人で考える時間が欲しかったんだ。」
「無理だよ」
「俺、ルナを失いたくない!!」
「あたし今好きな人いるから。迷惑」
「俺、悪いとこあったら直すから。ルナは何もしなくていいから!ただそばにいてくれるだけでいいから!!!」
「……しつこいよ」
「俺…… ルナがいないと生きていけないんだ!!!」
翔真は……
泣いていた。
「マジで迷惑だから。2度と連絡してこないで」
そう言って電話を切った。
これでいいんだ
これでいいんだ
これでいいんだ
これでいいんだ
これでいいんだ……
それから私がこの地を去る迄、
翔真から連絡がくる事は……
なかった。
守りたいモノ‐21‐
あなたを嫌いになったわけじゃない……
繋いだその手を離すのは
あなたを守る為……
わたしがついた最大の嘘……
わたしが翔真にしてあげられる事……
翔真どうか……
幸せになって下さい。
そして
大きく深呼吸をした。