クローバー(ノンフィクション小説) -24ページ目

守りたいモノ‐23‐


翔真が初めて泣いた……

普段、好きだと言ってくれる事なんて
ほとんどなかった。

なのに、男の意地も
プライドも捨てて……

わたしを求めてくれた。


わたし……
愛されてたんだね。


必死に押さえ込んだ。


今の自分に……
泣く事は許されない。





翔真…………

守りたいモノ‐22‐


「何今更言ってんの?」

「え……」


「翔真が距離置こうって言ったんじゃん!!」

「……1人で考える時間が欲しかったんだ。」


「無理だよ」

「俺、ルナを失いたくない!!」


「あたし今好きな人いるから。迷惑」

「俺、悪いとこあったら直すから。ルナは何もしなくていいから!ただそばにいてくれるだけでいいから!!!」


「……しつこいよ」

「俺…… ルナがいないと生きていけないんだ!!!」

翔真は……
泣いていた。

「マジで迷惑だから。2度と連絡してこないで」


そう言って電話を切った。


これでいいんだ
これでいいんだ
これでいいんだ
これでいいんだ

これでいいんだ……


それから私がこの地を去る迄、
翔真から連絡がくる事は……
なかった。

守りたいモノ‐21‐


繋いだその手を離すのは
あなたを嫌いになったわけじゃない……

繋いだその手を離すのは
あなたを守る為……

わたしがついた最大の嘘……


わたしが翔真にしてあげられる事……


翔真どうか……
幸せになって下さい。



そして
大きく深呼吸をした。