最近は「毎日が週末」的な日々を送っているコモンるみです。
このところニューヨークのお天気は不規則でいきなり雨が降り出したりします。
どこに行くにも猫ちゃんの傘が手放せません。
今日はたまたま日曜日だったので、日曜日だけ行われる特別なヨガのクラス 「ウィークエンドヨガ」に初めて参加してみました。
この週末はNetflix のドラマを一気見してしまい、寝不足につき、激しい運動はお休みしよう、となったのです。
このヨガ。
インストラクターはうちのジムには珍しい中年の韓国人の「先生」です。
早い話が寝ているだけのヨガ、というか。。。
まずは、このヨガについての説明がありました。
Lets'do nothing!
みんなで何もしない経験をしましょう。
ああ、これでは訳が変ですね。
「無」の境地に到達しましょう」
と言えばいいでしょうか。
ひたすら横になり体勢を時々変えながら静かに1時間を過ごすのです。
「無」の境地を求めて。
これはいつも行っているアクティブなヴィンヤサヨガとは違い、なんというか。
正式には屍のポーズ(シャバーサナ)をひたすら1時間するクラスです。
「死んだ人」のように全身の力を抜いて、心や体の状態をリセットするのがこのポーズの目的。
主にはこんな感じ。
1.仰向けになり、両足は肩幅くらいに開き、手は身体から少し離して手のひらは天井へ向ける。
2.肩や首の力を抜き、あごを軽く引いて目を閉じる。
3.体の背面をマットにあずけ、奥歯をゆるめ、顔の力を抜いていく。指先や、足先の力が抜け、全身が脱力した状態。
4.深い呼吸をくり返す。
まずは、ブランケットやブロックも用いて、ベストなポジションを探し出します。
さらには横向きになったり、足を上げたりもします。
ほぼただ寝ているだけなんですが、先生は始終スタジオ内を静かに周り、体勢が少しでもおかしいと優しく手を当てて直してくれます。
スタジオの効きすぎる冷房で寒かったわたしには、上から大きなブランケットをかけてくださいました。
寝るだけだから簡単、というわけではないのです。ベストのポジシ
ョンや状態を教えてくださいます。
でも、こんなことして効果はなんだろう。
忙しい現代人にとって時間の無駄なのでは。
と、そこまで昔は思いました。
だって、寝るのなら、わざわざジムのマットの上で冷房の寒さを我慢しながらする必要はなくて、わたしはベッドに入ればス〜ッと眠れるからです。
なのにこのクラスはけっこう人気なのです。
このシャバーサナ、たった5分で2時間の休息と同じ効果が得られるといわれているらしい。
ニューヨークに暮らす人たちはそれだけ疲れているということなのかもしれないな、と思いました。
効果的にリラックスできる眠る体勢や、呼吸法、瞑想をわざわざ習いにくる。
現代人、特に感情のアップダウンが激しくなるニューヨークで暮らすわたしたちは、雑多な煩悩の有象無象に翻弄されているのでしょう。
だからこのヨガを通じて、しばし無に回帰する練習をしましょうということなのだな。
そしてアメリカ人たちがどこまで理解しているかわからないけれど、たくさんの人が、翌月曜日からの職場での戦いに備え、このクラスに来ています。
スポーツジムでただ寝るだけとは。。。
くどいようだけどついついそう思ってしまいますが。
とはいえ、来ている人たちにはだれ一人、怠惰でだらしない体の持ち主はいません。
みんなそれなりに鍛えていることがわかる人たちです。
ヨガの最終目標の一つは、自我を解き放ち、宇宙全体と一体化する「解脱/げだつ」の状態に至ることです。
この「解脱」の状態において、己の自我は消滅し、「無」と一体化し、深い平和と自由が得られると考えられています。
効果的に無に達するポーズを学ぶヨガ。
まだまだ無の境地には到達できないし、解脱の状態もわからないままだけど。
帰宅する時、不思議と世界が10%明るく見えました。
まるで片方の目の白内障手術を受けた翌朝みたいに。
少しだけ無に近づき、涅槃の宿が見えたのかも。
今日は、足を前後に出すジャンピングジャックを30回。
バックランジを20回ずつ。
そして8階からエレベーターを使わずに下りただけ。
明日はピラテスがんばります!
別ブログもぜひ覗いてみてください。
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ユニクロのブラ付きタンクでヨガに行ってます。