結婚式で分かった夫の元部下の人徳のルーツ | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

韓国人と中国人の二人がアメリカで出会って、ニューヨークで結婚。

まるで韓国ドラマの結婚式シーンを見ているようでした。

 

 

 

 

花嫁は上海からの中国人
花婿はソウルからの韓国人
留学してきたアメリカの大学で知り合い
八年越しの恋を実らせて結婚!

 

 

 

 

あれほど多くの若いアジア人で埋め尽くされたパーティへの参加は、ニューヨークに来てから初めてです。

 

とってもほっこりさせられる素敵な結婚式でした。

 

 

 

ゲストたちの服装にはカラースキームのリクエストがありました。
ライトブルー、ライトパープル、ライトイエロー、ベージュから
服を選ぶ必要がありました。
わたしは悩みに悩んだ末
レモンイエローのツィードジャケットにしました。
 

 

何万年ぶりにスーツを着た夫

カラースキームで着るものに悩み

2つ用意したのですが第一候補のドレスが

あまりに寒すぎて第二候補にしました。

 

 

 

 

 

何年ぶりでしょう。

本当に久しぶりに結婚式にご招待いただきました。

 

夫の元部下が結婚式に招待してくれたのはこれで2度目です。

 

一度めはもう15年も前になるんですね。

あの、天から二物も三物も与えられたネイトくんの結婚式です。

懐かしい。。。

 

 

 

 

ネイトくんの結婚式は、まさにアメリカ東海岸のエリート同士の結婚式という感じでした。

花嫁は生粋のニューヨーカー。

花婿は生粋のボストニアン。

 

 

今回の結婚式は、

花嫁は上海出身の中国人。

花婿はソウル出身の韓国人です。

 

二人ともアメリカの大学に留学してきてキャンパスで知り合ったのです。

その二人がニューヨークで挙式。
 
 
そのため、両家のご両親は、
この日のためにはるばる、
上海とソウルからいらっしゃいました。
 
 
夫の部下だったのは花婿のドンくんです。
 
 
わたしは一度しか会ったことがないのですが、とても勤勉で、努力家、そしてウォール・ストリートに置いておくには場違いなほど性格がいいと夫から聞いていました。
 
ウォール・ストリートというところは、今でこそ、政府の規制でがんじがらめになってしまいましたが、かつてはイケイケの時代があり、お給料が飛び抜けていいため、「生き馬の目を抜く」的な他人を蹴散らす厳しさがありました。
 
人に譲る美徳より、出し抜く気概がないと成功できないところがあったのです。
 
だからこそ、ドンはその分大変でもあったでしょうが、逆にそういう性格だからこそ、稀有な本当にいい上司たちは彼を見逃すことはなく目をかけてあげるのでしょう。
 
そんなタイプの男の子でした。
(男の子と書くのは娘と同じ歳でなんだか息子みたいに感じるからです)
 
その彼が大学時代に知り合ったのが上海から留学生としてきていたブレンダちゃん。
エイミーパリに行く、に出てくる中国人の女の子にちょっと似た可愛らしい人です。
 
 
 
今日ここで特筆したいのは、ドンのお父様のスピーチです。
きっと、わたしと同じ年かいや、もしかしたら年下かも知れないお父さま。
 
スピーチは英語でした。
ちょっとわかりにくいところもあったのですが、見逃さなかった部分には涙してしまいました。
 
スピーチを聞きながら、ドンがどうしてあんなにいい子に育ったのか、そのルーツを見たと思いました。
 
 
スピーチから抜粋!
 
びっくりマークわたしたちには息子が二人いて、娘がいないので、花嫁の父の心のうちは計り知れないけれど。。。
ブレンダ、息子を選んでくれてありがとう。
 
びっくりマークブレンダの美しい花嫁姿を見ると、今でも、自分自身の結婚式の日、バージンロードを歩いてくる妻の姿を鮮明に思い出します。(と、一瞬遠い目)
きっとドンもこの日を一生忘れることなく、仲良く素晴らしい家庭を築いてくれると思う。
 
びっくりマークけれど、もし、二人の間に諍いがあったり、判断に迷うことがあったり、意見が分かれることがあったら。
 
びっくりマークまずは相手の靴を履いたつもりで慮ってみてほしい。
(相手の立場に立ってを英語で言うとこういう表現になります)
 
びっくりマークでも、それでもどうしても食い違うときは。。。
 
びっくりマーク息子よ、ブレンダの意見を聞いておけば間違いないよ。
 
(ここで会場ドッと笑いが)
 
 
 
韓国って、男尊女卑的な考え方がまだ根強く残っていると聞きます。
また上下関係がとても厳しいこと、たった1歳でも相手が年上なら敬語を正しく使うことが要求されるんですよね。
 
家の中でも、お父さんがお風呂に入るのが一番だし、食卓でも上座にお父さんの席は決まっているし、お父さんより先に食べ始めてはいけないと、いろいろなルールがあると韓国人の知人が話してくれました。
 
が、ドンの家ではちょっと様子が違うようです。
お母様は、放射線科のドクターで今も現役です。
 
きっと家の中でもお父様のご理解があり、働くお母様をそのまま認めて尊重していらしたのでしょうね。
 
だから、二人の意見が食い違ったりしたら、迷わずブレンダに従え、と言えるのでしょう。
そんなおおらかさを感じました。
 
ドンはお父様譲りなのだなと思いました。
 
 
 
 
image
ブレンダのお母様はチャイナドレス(旗袍)
ドンのお母様はチマチョゴリで。
 
 
今回の結婚式でも、やっぱり夫と二人でもらい泣きしてしまいました。
ずっと涙ぐんでいらしたのも両家のお父様でした。
 
ブレンダは中国人なので一人っ子です。
一人っ子政策のまっただ中で生まれたはず。
 
 
うちも一人娘なのでよくわかります。
大切な一人娘を外国に留学させることがどんなに心配か。
しかも、中国からアメリカへの留学です。
 
さらに、娘は卒業後も帰国せず、アメリカで、しかもニューヨークで仕事を見つけます。
そればかりか、娘は大学時代に知り合った外国人であるドンと結婚し、そのままニューヨークに住むという選択をします。
 
これから、中国とアメリカの関係はどうなることか。
台湾がらみの深刻な問題もあり、本当にわからないところです。
 
それでも、反対しない。
 
お父様はスピーチでおっしゃっていました。
 
ブレンダ、僕は今までもこれからも君の一番の理解者であると思ってきた。
ドンくんもきっと僕と同じように君を支えてくれるだろう。
 
こう言いながら声をつまらせていらっしゃいました。
 
彼女もまた、本当にお父様に可愛がられて育てられたのでしょう。
 
 
最近はついつい親目線で考えてしまうので。
ブレンダのお父様のお気持ちを考えると、ついついもらい泣きしてしまったのでした。
 
最後に。。。
 
もう一つ感じ入ったのは、新郎新婦の友人たちが笑うたびに、だれの歯も真っ白で眩しいほどに歯並びがいいこと。
 
 
さらに多くの子たちは完璧なバイリンガルであることが想像できます。
 
のびのびと育ったという感じのアジア人の若い子たちを見ていたら、「ああ、いい時代になったなぁ」と思いました。
 
 

 

  !日々感じたこと、ファッションのことなどはこちらで書いています。

 

花嫁のブレンダが時間をかけてオーガナイズした結婚式はこんな感じでした。

 

 

 

 

 

 

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